川辺のタヌキの日々の雑感をとりとめも無く綴ります。
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通訳に対する無理解
2012-02-13 Mon 23:30

Nikon D7000 300mm F5.6 2sec. ASA400

 曇りのち雨。 月齢20.8 二十二夜月
 
 大寒波もどうやら一段落ついたような感じですが、それでもまだまだ気が抜けない寒い日が続きそうですね。これから桜の季節に書けて三寒四温で暖かくなっていくのでしょうが、こんな時期こそ風邪を引いたりインフルエンザに罹ったりし易い時期なので皆さんご注意下さい。

 写真は昨日の「宵の明星」金星と天王星です。初めて撮影した天王星にちょっと感激でした。
 
 ツイッター上で、某議員が某イベントに出た際に「手話通訳があるので事前に挨拶文を出すよう言われ、アドリブの効いた面白い挨拶が出来なかった」といった主旨のツイートをしていたことが話題になっていました(といっても一部ででしょうが)。で、私も気になってそのツイートを読んで通訳に対して理解のない人だなと思うと共に、こういう言い方は通訳者に対してとても失礼だと思い、ご本人に主旨の確認をしました。当該議員さんのプロフィールを見てみると、東大卒でマスコミ出身の民主党の議員さん。記者時代には世界各地を訪れ、国連での取材経験もある方。という事は、通訳を使ったことが無い訳はない人という事ですよね。
 色々とある訳ですが、まずはご本人のツイッターでの書き込みをご紹介します。
===
 32回○○市社会福祉大会に出席し、挨拶しました。手話通訳があるために、事前の挨拶文提出が求められ、アドリブがききませんでした。このため、私を含め4人の来賓挨拶が総花的で似通ったものになり、困りました。出席者の皆さんも飽きただろうと思います。自由な挨拶ならその場で重複を避けた話題に切り換えることが出来ます。
===

つまり、「手話通訳に必要なので事前に挨拶文の提出を求められた。その結果、アドリブを効かすことが出来ず、自由な挨拶が出来なかったので困った。」という事。
 皆さんはご存じの通り、手話通訳は通訳の正確性を期するために事前に資料や原稿の提供を求めることがあります(イヤ、大抵の場合、「下さい」と言います)。が、これは手話通訳に限ったことではありません。英語やその他の音声語通訳者も、大抵の場合、資料や原稿の提供を求めます。が、そこから逸脱したりアドリブを入れることを禁止するようなことは決してありません。これはどの国のどんな通訳も同様で、国際的にこんな制限をかけるという事はあり得ないことです。ところがこの文章では、手話通訳が付いたせいでアドリブを入れることが出来なかったが如き表現になっていて、手話通訳に対して避難しているような表現になっています。
 という事でご本人にメールでこのツイートの主旨確認をしたところ、ご返事を頂きました。それが以下のものです。
===
メールを拝見いたしました。ありがとうございます。もちろん、私も手話通訳の
必要性や重要性を全面的に肯定しております。簡単な手話の一部を習っ たこと
もあります。主催者側の仕切りとして、手話通訳のための事前挨拶文送付を求
め、事実上事前文通りの挨拶を求めたことに疑問を呈したもので す。国際常識
に外れているわけでも手話通訳者を否定したわけでもありません。ご理解をお願
いいたします。
===

つまり、「自分は手話通訳に対して理解している。が、主催者側から事前挨拶文の送付を求められ事実上全文通りの挨拶を求めてきたことに疑問を感じたのでツイッターでつぶやいた。何も国際常識に外れていたり手話通訳を否定している訳ではない。」とおっしゃる訳です。つまり、主催者側がそう求めてきたと。  
 となると、主催者側に確認しなければ仕方が無い訳で、主催者側に
 1.「手話通訳者に資料として挨拶文を渡すに当たって、文章道りの挨拶をするよう議員に要請したのか。
 2.手話通訳者もしくはコーディネーターからこういった要請があったのか。
 3.その際、議員からアドリブについて何か話があったのか。
 の3点を確認したところ、以下のご返事を頂きました。
===
お問い合わせの件につきまして、下記のとおり、回答させていただきます。
1.手話通訳者に資料として、挨拶文を渡すに当たって、文章道りの挨拶をするよう議員に要請したのか
   事前のご案内文章にご挨拶のお願いと手話通訳のためのあいさつ原稿依頼をしています。ただ、文章道理にという、強いお願いはしていないつもりです。

2.手話通訳者もしくは、コーディネーターからこういった要請があったのか
   手話通訳者、要約筆記者からは、事前に挨拶文が用意できれば、準備してほしい旨の要望はあります、今回で第32回を迎えますが、大分まえから、社会福祉協議会として、お願いしています。手話通訳者、要約筆記者の方も、事前準備ができることから、そうしてきました。

3.その際、議員からアドリブについて、何か話があったのか
   とくになかったと思います。
===

つまり、某議員からは 「主催者がそういう制限をかけた」と返事があったのに対し、主催者側は、「そういう制限は一切かけていない」という返事があった訳です。じゃ、どういうことなのか、
 つまりは、某議員が「原稿と同じ挨拶をしなければいけない」と思い込んでいた訳です。それにしてもこの議員さん、世界中を飛び回り、国連にも行った事がある訳で、通訳を何度も使っている筈なんですよね。その上、ご本人自体も少しは手話を学んだ経験があるとか。こんな思い込みをした理由が私にはよく理解出来ません。が、こういう事をまとめながら、きっとこういう人が「通訳さん、これは通訳しなくて良いですからね」と平気な顔でいうんだろうなぁと、思ってしまいました。
 それにしても、議員さんですからね、もっとしっかりとして頂きたいですし、よしんばご本人の主張通りの主旨だったとしても、元のツイッターのコメントをそう理解する人なんておそらくいないでしょう。どうしてそんな文章になったのか、そのところも大きな疑問です。此の後、ご本人に「あのツイートをどう読んでもおっしゃる主旨を読み取ることは出来ない」という事と、国際経験豊富なあなたがどうして原稿通りにと言われた時に言い返さなかったのか、ツイッターで愚痴るくらいならまずは主催者にクレームを言うべきだったのではないのかとメールしましたが、返事はありません(要らないけど)。
 なんだか、「主催者の責任にしておけば良いか」というようなニュアンスも感じられ(勘ぐりすぎかも知れませんが)気持ちの良くない出来事でした。
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安直な思惑
2012-02-03 Fri 23:59
M42.jpg

晴れ。 月齢10.8 十二日月 節分

 近畿でも滋賀などではかなりの積雪になっているようで、まだまだ注意が必要な様子です。これだけ晴れると今度は放射冷却の心配があるので、道路の凍結などご注意下さい。
 
 さて、ご多分に漏れず私もツイッターを使ってたりする訳ですが、そんな中、某メディア関係者の方が「公務員の数や宿舎や給与を減らせと怒っている人が橋下市長は独裁者だと批判するのって論理矛盾だよな。」といったつぶやきをしているのを見つけ、何処がどう理論矛盾なのか教えて欲しいとリツイートしたのですが、返事が返ってきませんでした。ま、返事をするしないはあちらの自由なのでどうでも良いのですが、それにつけても、この理論矛盾という指摘、何処がどう理論矛盾しているのでしょうか。私には本当にさっぱり判りません。というか、「公務員の数や宿舎や給与を減らせ」という主張と、「橋下市長は独裁者だ」が対峙しているという理論の方が私にはさっぱり判らないというか、これ、別問題ですよね。別問題をさも同じ直線上の反対の位置に存在する主張のように見せかけてしまっている怖さ、どうにもこの人を信じる気になれません。こういう人が一流のジャーナリストとして活動し、それなりのキャリアを歩んできているという事になんだか背筋が寒くなる気分です。ま、でもこういう切り口ってきっと受けが良いんでしょうね。でもって、いわゆる「B層」の思考誘導には効果的なのだと思います。だからといって、こういう私のような人間でさえも見切れるような無理な理論展開を平気でやってのけるのは如何なものでしょうかね。ま、マスコミやジャーナリストにそれほど期待はしていませんが、これは酷すぎる気がしますね。テレビなどのメディアで展開される「橋下市長派対反橋下連合」みたいな構図展開で出てくる反橋下グループの人達って、どうにもお粗末な人というか、残念な人が多いですね。でもって、「やっぱり橋本市長の主張は正しい」というような雰囲気を作っている気がするんですよね。それは一体どんな視点に立って、橋下氏の主張が正しいと評価しているのかという点をまず明確にするべきなんじゃないかと思う訳ですよ。ところが、これが一切ない。「メディアは、マスコミは、中立なんです」といいたそうですが、そんな訳無いじゃないのさ。もう誰もそんなおとぎ話を信用している人はいないという事に早く気付いて、それぞれのスタンスを明確にする方が良いんじゃないかと思うのですけどね。そういう意味では、発行元が明確で、そこの思想を体現しているというのが判り易い赤旗は偉いかも知れませんね。某宗教新聞は、出自がはっきりしているというのにどうも大手新聞社ぶりたいのか、「中立です」なんて顔をしているところが浅ましいですね。あ、こんな事書いてるといつの間にか人知れずいなくなっちゃってるかも(笑)。
 
 最近我が家の山の神がデジカメを欲しそうにしているので、一寸ばかし物色してみようとネットで調べていたら、ペンタックスに引っかかったんですよね。改めて考えてみると店頭ではあまりペンタックスって見かけなくなったような気がします。が、実は私も中学生時代はペンタックスのME superという一眼レフを使っていた事があって、まんざら知らないメーカーでもなかったんですが、最近は全くペンタックスというメーカーに興味が無く、見向きもしなかったのですよ。ところが、見てみると結構ユニークなカメラを出しているようで、コンパクトデジカメだと、縦位置で操作するための縦位置シャッターボタンがついているカメラなんていうのがありました。
 もう一つ、デジタル一眼レフも少々ユニークな機構が載っかっているようです。ペンタックスのデジタル一眼レフは手ぶれ補正機構がボディ側にあるシステムで、つまりは撮像素子を動かして補正するタイプなんですね。ニコンやキヤノンはレンズ群の一部をアクティブ制御して補正をするシステムですが、これとは全く違った思想の補正機構で、このシステムだと全てのレンズで手ぶれ補正が出来るという事になるのですが、反面ではレンズの特性に合わせた補正が出来ないという面もある訳で、どちらが良いかというのは難しい面があります。ただ、このペンタックスの補正システム、面白い利用法があったようです。ペンタックスのデジタル一眼レフ「K-5」というカメラは同社のGPSユニット「O-GPS1」を取り付ける事で赤道儀無しで天体追尾が可能なんだそうです。このシステムをペンタックスでは「アストロトレーサー」と呼んでいるようです。レンズによってトレース出来る時間に違いがありますが、50mm以下のレンズなら300秒(5分)の追尾が可能なんだそうです。200mmクラスでも約2分程度の追尾が可能なんだそうですから、ま、ちょっとした星雲撮影くらいはこれで可能になりそうですし、星野写真なら十分に使えるレベルだと思います。いやはや凄いシステムですね。
 おそらく、GPSユニットからの情報で、カメラがある位置(東経・北緯など)を確認し、カメラの向きや角度などの情報も合わせて送られ、それに合わせて手ぶれ補正機構によって撮像素子がゆっくりと動くようになっているのでしょうが、これはなかなかユニークな発想だと思います。
 星野写真撮影用のポータブル赤道儀が最近でははやり始めているのですが、安いユニットでも約5万円、本格的なユニットだと三脚部分も合わせると約9万円します。ところがこのGPSユニットは約2万円ですし、特別な装置が必要ではないという点からもとてもリーズナブルな上にお手軽ですね。
 かくいう私も5月の金環食に向けて星野赤道儀を手に入れたいと思っているのですが、これは凄いなとちょっと感動してしまいました。 
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日本の宇宙開発技術を守れ!!!
2012-01-16 Mon 23:59
DSC_2933C.jpg

 曇り。 月齢22.4 二十三夜月 下弦の月
 
 内閣改造で新しく国家戦略大臣となった古川大臣は『中長期的な宇宙開発の目標として、「日本人による有人火星探査」を挙げるべき』と古川宇宙飛行士の講演の際に述べたとか。
 いやいや、これは歓迎すべき事で、以前から「技術立国」だなんて言っている政府のお題目を具現化するという意味でもここ数年の宇宙開発に関するコメントの中で一番のコメントではないかと思う訳です。が、「国際宇宙ステーションへの補給機やロケットの技術開発などを確実に進めていく」と言いつつ、「世界と一緒に作ったロケットで、日本人宇宙飛行士が惑星探査に飛び立つ日が来れば、日本人にとって大きな誇りとなる」とも言っている訳ですよ。で、古川大臣の言う「世界」というのは何処の事なのでしょうか。ここが一番気になるところなんですよね。
 残念ながらアジアにはまだ欧州のような共同体は存在しません。また、ロケット開発に携わる事が出来るレベルに達している国となると、現在のアジアでは緩く見積もっても日本、中国、韓国という事になります。中国は既に(一応)自国開発の有人ロケットが存在しています。韓国はと言うと、独自開発の人工衛星を打ち上げられるレベルにさえまだ到達していない状態(ロシアの技術協力によるロケットも失敗続きですし)ですから、有人ロケットというのはまだでしょうね。
 そうなると、EU、ロシア、アメリカのどれかという事になるのでしょうが、それぞれの流儀がある訳で、そうそう簡単には流儀を変えるという事は出来ないでしょう。となると、おそらく政府が言う「世界」というのはアメリカではないだろうかと思う訳です。
 確かに、アメリカは今、ポストSST(スペースシャトル)で行き詰まっている状態ですし、経済的に問題を抱えている現在、大型有人ロケットを共同で開発してくれる(と言うか、金を出してくれる)国が出てくればそれはそれは大喜びでしょう。とはいえ、アメリカ流儀というのを帰る気はないでしょうから、結局重要な部分はアメリカで。どうでも良い部分は日本でという事になるのではないかと思う訳ですよ。
 実は、日本のロケット開発の初期はこれで辛酸を舐め続けたんですよね。アメリカの技術者が日本に乗り込んできてアメリカの技術で主要な部分は作り上げ、ブラックボックス化してしまう。異常があった時にもそれを日本側には開示せず、結局日本のロケット開発は表面だけのものになってしまっていた訳です。
 現在日本が打ち上げているH-IIというロケットは純粋に日本の技術で作り上げた純国産ロケットです。しかも、非常に効率の良い液体ロケットエンジンを開発し、ロケットの打ち上げ、制御技術についてもとても制度の良いものに育ってきました。話題になったハヤブサなんて、落下地点が何と当初予定していたポイントから数百メートル程度ずれただけというとてつもない制度でコントロールされました。これ、実は凄い事なんですよね。先日落下したロシアの火星探査機「フォボス・グルトン」なんて、ギリギリまで太平洋の何処に落下するのかよく判らないという状態でしたからね。
 ところで、この古川大臣という人、技術系に詳しい人なのだろうかと思ってちょっとだけ調べてみたのですが、この方のプロフィールからは「宇宙」どころか、「科学」とか「技術」といった言葉はどうも見当たらないんですよね。この人、経済畑の人なんです。それで余計に納得したのが、この筋書き。つまりはアメリカと共同開発という体で、アメリカ経済に貢献したいアメリカ贔屓の人という事なんだと私は思った訳です。怖い怖い。
 実は日本もコツコツと有人宇宙船開発に備えて技術蓄積をしています。これについては以前にも書いたと思うのですが、現在ISS西材を搬送しているHTV(こうのとり)には与圧室が付いていますし、JAXAの前身のNASDAは「HOPE」という再利用可能な有人宇宙船(つまり、SSTタイプの宇宙船)の開発を進めていました。結局、計画の見直しだとか、H-IIの開発に全力を注ぐ事になったりだとかで中止になってしまった訳ですが、日本には潜在的に、有人宇宙船の開発能力はあると思うんですよね。
 こういう最先端技術の開発は国の将来に関わる事なので、是非とも独自に進めて頂きたいというのが私の思いです。そういう意味ではFX(時期主力戦闘機)もF-35なんて買わずに独自開発を続けるべきなんですよね。技術畑を経済畑の人が管理すると、どうしてもコストパフォーマンスを第一義に考えがちになります。その結果、独自技術の開発はコストがかかるという事で中止させられるという事も様々なところで見受けられる事。こういう事になってそれでも「技術立国」だなんて言っていられるその神経が羨ましい限りと感じます。
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ストラディヴァリウスは誰がなんと言おうとストラディヴァリウスなんだって事。
2012-01-11 Wed 23:02
DSC_2941 B

晴れ時々曇り(一時雨)。 月齢17.4 居待月

 皆様、明けましておめでとうございます。
 管理人がぐうたら者のため、なかなか更新が進まずやきもきしている方ももしかしたらおられるかも知れませんが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 「ストラディバリウスなどバイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?」なんていう見出しがニュースで出て、ネットでも様々な人がブログなどでこの記事を取り上げ、「ほら、結局古いっていうありがたみだけなんでしょ」みたいな書き込みが多い感じですが、私はそもそもこの比較テストそのものに疑問を感じていますし、こんな事をする意味自体に疑問を感じています。
 ストラド(ストラディヴァリウス)は誰もが知っているヴァイオリンの名器中の名器。日本人ヴァイオリニストでも沢山の人がストラドを所有していたり、某財団から借り受けて演奏に使っていたりしています。少し名前を挙げると、辻久子(ディクソン・ポインター)、千住真理子(デュランティ)、諏訪内晶子(ドルフィン)、五嶋みどり(ジュピター)、高嶋ちさ子(ルーシー)など、ストラディヴァリウスの「銘入り」を使用している日本のヴァイオリニストはかなりの人数がいます。彼女らの演奏を聞き比べればすぐに判る事ですが、同じ「ストラド」のファミリーでありながらこうまで音色が違うものかと驚く事があります。
 楽器の音色というのはなかなか客観的な評価が出来るものではありません。そもそも、「良い音」というのは数量化する事が出来るものではありませんし、「良い音」の評価基準自体個々人の嗜好によってかなり違いが出るものですから、客観的な評価なんて望み得るものではないと私は思っています。
 もう一つ、私の経験上からいうと、管楽器や弦楽器というものはそれぞれがかなりの個性を持っています。具体例をフルートで挙げると、一般的に高校などのブラスバンドで使われる事が多いヤマハのフルートは初心者にはとても演奏しやすい(そこそこ「良い音」が出易い)楽器ですが、それ以上の「プラスアルファ」を出す事はかなり難しい楽器です。つまり、そもそもヤマハのフルートは初心者よりに作られていると言えば良いのでしょうか。対して、村松や三響のフルートは初心者には取っつきにくいものの、慣れて音が出せるようになるととても響きの良い「華」のある音が出るようになります。そういう意味では、ヤマハの方が表面的な「良い音」が実は出易い楽器だと感じています。また、管楽器や弦楽器は楽器そのものの個性以上に演奏者の個性が表面に大きく表れますから、同じ楽器でも奏者が変わると音色も変わる事が十分にある訳です。
 ストラドは奏者を選ぶという事を聞いた事があります。千住真理子もデュランティに変えた直後は思うように音が出ない事で悩んでいたと聞いています。個性の強い楽器はその楽器の持つポテンシャルを完全に引き出せるようになるまでにかなりの習熟が必要になる訳です。
 さて、前述の聞き比べですが、こういうことを含めて聞き比べをしたのでしょうか。それはちょっと考えにくいように思います。何故なら、ここに大きな矛盾が生じてしまうからです。聞き比べをするためには条件を出来るだけそろえる必要がありますが、一般的に考えてそれには同じ奏者が演奏する事が良いというように考えますが、ストラドを含め、個性の強い楽器のポテンシャルを引き出すにはその楽器に習熟していなければいけません。そうなると、同じ奏者の演奏では十分にポテンシャルを引き出せるのか疑問が生じます。かといってそれぞれの楽器に習熟した別々の奏者が演奏した場合、奏者の個性に引っ張られてしまうため、そもそも音色の評価は難しくなってしまいます。ここのところをどうするのかというのがこういった聞き比べの最大の問題ではないでしょうか。
 また、「芸能人格付けランキング」で楽器のブラインドテストで芸能人が間違う事が多かったり、テレビで見ていて間違ってしまう事が多いという事についてこの実験結果から「判らなくて当然なんだ」と安堵している人もおられますが、そもそもテレビの音声で何処まで判定出来るのかという事も甚だ疑問がありますよね。それに、あの番組で演奏している人は高価で個性の強い楽器に習熟している人達なのでしょうか。そもそもバラエティ番組でそこまで考慮して奏者を選んでいるという気がしないんですよね。あれはバラエティだという視点で見ておく必要があるんじゃないでしょうか。
 あ、それと、グァルネリ(Guarneri)を「ガルネリ」と表記する新聞のセンスのなさには呆れましたね。センスも然る事乍ら、少し調べれば判るような事をどうして調べようとしないんでしょうね。
 

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暮れ行く年、明け行く年
2011-12-31 Sat 22:02
20111227M42.jpg

晴れ。 月齢6.4 弓張り月

 ついに2011年も後僅かというところまで来ました。2011年の漢字、「絆」という字が選ばれていましたが、絆を再確認しなければいけない様な事が沢山起きた年だったと私は理解しています。3月に起きた未曾有の大震災、夏場の風雨による災害の続発、震災に端を発した原発の事故、そしてその事故の後処理や周辺住民への対応、国民への説明など、国の対応の不誠実さや様々な問題が暴露された年でもあったように思います。様々な事やモノが露わになった年という意味で私自身は今年の漢字として「露」という字を当ててはどうかと思っていました。
 世界的にはいわゆる独裁者と呼ばれていた人たちが続けざまに鬼籍に入った年でもありました。リビアのカダフィ、アルカイーダのビン・ラディン、北朝鮮の金正日と立て続けに殺害されたり、病死したりした訳ですが、リビアのカダフィについてはどうも私は釈然としないモノがあります。結局のところ、独裁者かどうか、悪者かどうかを決めているのは結局のところアメリカで、そしてそのアメリカは自国の国益に沿っているかどうかで他国や他国の指導者を評価しているだけで、実は一番の独裁国家はアメリカではないのかという気がしてしまいます。
 
 大きな動きは別として、私自身はどうだったのかというと、年初に転職をしてようやく仕事の流れの概要が判り、何をしていくべきなのかが何となく判ってきたように思います。とはいえ、そこに転がっている課題の大きさを考えるとどこから手をつけるべきか少し慎重に考えなければいけないでしょうし、実施するにしても一人では出来ない訳で、そこのところをどうするべきなのか考えたいと思っています。
 今年最大の事はやはり医療通訳に関する活動という事になるのだろうと思います。市民病院を核とした医療通訳ネットワークの実現に向けての取り組みとして、2度のフォーラムを開催し、医療通訳の必要性と先進国アメリカの概要についてフォーラムで講演をして頂きました。2012年には具体的な取り組みとして病院当局との話し合いやロビー活動を今年以上に進めていかなければいけないだろうと思っていますし、それと平行して更に多くに理解者を増やすためにも医療通訳フォーラムを開催していく予定にしています。阪大の中村先生の授業の聴講をさせて頂ける事になり、多くの問題を学ぶ事が出来ました。来年もこれについては継続する事が出来そうです。また、これと共に多くの方たちをご紹介頂き、見聞を広める事が出来、また、考えなければいけない事やしなければいけない事が沢山ある事を目の当たりにしました。というか、あまりにも偉い人たちとご縁を作って頂いたので、その差の大きさにちょっと戸惑っていますし、自分という者の小ささを改めて感じた年でもありました。至らない事ばかりの私にいったい何が出来るのか、これも愕然と突きつけられた命題でもありました。
 
 新しい年がもうすぐそこまでやってきています。これは天文学的にはあまり大きな意味を持たない事ですが、人、社会、人生にとっては大きな時間の変化という事になるのでしょう。2012年はどのくらいのペースで更新する事が出来るのでしょうか。出来るだけ更新していきたいと思っていますので、皆様には今後とも相変わらず叱咤激励して頂ければと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。
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黒船を呼ぶ
2011-12-01 Thu 23:55
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 晴れのち曇り時々小雨。 月齢5.9 弓張月

 本日久々に阪大で聴講。オムニバス形式の授業で、今日は夙川学院大学の松尾先生の講義。メディカルツーリズムは促進するべきか慎重にするべきかでディベート。少し遅れてしまったのですが、松尾先生には教室に入った途端に見つかり、いじられちゃいました。いやいや、松尾先生の講義はいつもながらフレンドリーな上にとても楽しくて、難しい問題もすんなりと理解出来る魅力的な講義でした。
 それにしても、このディベートで改めて医療通訳を進めていくに当たっての課題がとてもよく判りました。法律の整備や制度を作るのはその気になればそれほど難しくないと思っています。が、一番時間もお金もかかって大変なのは人的資源の開発なんですよね。医療通訳者の養成・育成と医療者への異文化研修などは長期にわたって辛抱強く進めなければ効果が見えてきませんよね。
 今日のディベートで、推進反対意見として出したものの一つとして、メディカルツーリズムは基本的に自由診療という事になる訳で、高度先進医療なんかもどんどん利用するという事になっていくのだろうと思う訳ですよ(現在の医療制度ではメディカルツーリズムでは診療は出来ても治療は出来ないという問題はありますが)。そうなってくると、保険診療を受けている日本人と、自由診療を受けているメディカルツーリストたちとの医療の質に差が生まれてくる訳なんですよね。これをどうとらえるのかというのも重要なポイントかも知れません。
 「医療格差が生じる」という捉え方は当然出来る訳ですが、視点を変えると、メディカルツーリストたちが高額な先進医療を利用することによって、スケールメリットが生じてくれば、これらの治療が保険診療の対象になるのも早くなるかも知れませんし、コスト自体が下がることも考えられますよね。そうすると、最終的には日本人にもメリットが出てくるという事になるかも知れません。
 肯定派(推進派)の意見として出ていた中には、「メディカルツーリズムの推進は、病院や医療システムの改善を必要とするので、結果として日本の医療体制全体の改善を進めることになり、利用者へのメリットとなる。」というものがありました。本格的なメディカルツーリズムの推進には欧米からのツーリストの受け入れが必要になってくる訳ですが、それには病院の医療の質の認定などが必要になってきます。これにはアメリカを中心として認定をしているJCI(Joint Commission International)という期間があり、ここの認定をとることが必要になる訳です。日本では千葉県の亀田総合病院が日本で初めてこの認証を取得しています。こういう認証を取る事によって病院全体の質が向上される事になり、地域医療としてもメリットが出てくるという事になる訳ですね。この認証のために1年間で100回の研修を開いたそうですから凄いですね。
 メディカルツーリズムの推進は医療通訳の整備が必須ですから、医療通訳制度の確立や、医療通訳者の養成にとっても良い「理由付け」となりますし、それによって予算を取り易くなる可能性も出てきます。そういう意味でも、メディカルツーリズムの推進は重要な意味を持っていると思っています。
 つまりね、「黒船」がこの国にはどうしても必要なんですよね。何かにつけ、新しいことをしようと思うと、外圧がかからないと動かないというのがこの国の伝統ですから、医療通訳の推進にもメディカルツーリズムを黒船として利用してはどうかというのが私の戦術的なカードです。手話通訳も、医療通訳を担うのであれば、当然こういった流れに同調しなければ行けなくなるでしょう。医療についての専門的な知識と行動規範を身につけた手話通訳者のみが医療通訳者の一員として働くことが出来るという環境を作るにはまだまだ時間がかかるでしょうが、「何を目指すのか」という事をまず明確にしておく事が重要だと思っています。
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国民年金引き下げか?
2011-11-30 Wed 06:58

 晴れのち曇り。 月例2.9 四日月

 「提言型制作仕分け」で、年金のことが取りざたされたそうで、特例高水準が続いている現状を見直して、物価スライドさせるべきという事になったそうです。これを実施すると、月額66,000円の給付を受けている人の場合、月額で600円程度の引き下げになるとか。「たかだか600円程度」と見える訳ですが、高齢者の場合、病院1回分削られる訳ですよね。どう見ますか?
 実はこれ以上に心配なのが、生活保護者の医療扶助の見直しという話が出たという事。どうやら自治体が直接医療機関に支払っている現状を見直して、受給者による一部立て替えを導入するとかしないとか。一部立て替えだから後から戻ってくるので結局負担は無いでしょって事なんでしょうが、一部立て替えするお金がなければ病院には行けないという事になる訳ですよね。行政側の言い分としてはおそらく、「最終的には全額行政が負担するのだから何も変わらない」という事なのかもしれませんが、狙いは完全に利用の抑制ですよね。このあたり、あざとい感じがしますね。
と、これを書いているうちに、大阪では選挙があり、大阪市長に橋下氏、大阪府知事に松井氏と「維新の会」コンビが圧倒的な得票で当選してしまいました。Twitterでも「これで大阪は終わった」とか、「大阪の人間は懲りない人ばかり」だとか多くの人がつぶやいていましたが、ま、おっしゃるとおりなんだと思いますよ。当選後のインタビューで、橋下氏は「良い点も悪い点もすべて出した上で民意は私たちを選んだ」といったような事を言っていましたが、これもどうなんでしょうね。選挙で勝ったからすべての事を支持していてすべての信託を受けたんだみたいな言い方は危険な考え方なのではないでしょうか。これで維新の会が主張していた「大阪都構想」が動き出すのでしょうが、その結果、自分たちの暮らしがどうなるのかという事を、彼らを支持し、投票した人たちは本当によく理解していたのでしょうか。これもインタビューを聞いていると、どうも雰囲気というか、「あの人なら何か変えてくれそうだから」みたいな非常に曖昧なイメージで投票した人が多いのじゃないかという気がします。
 「民意」という言葉がどうも一人歩きしていて、それもまるで錦の御旗のごとく掲げて反対意見を押し込めようとしている感じがとても怖いですね。民意といえば全てが許されてしまって良いのか、これ、怖くないですか?その昔、ヒトラーという人を選び、彼に全てを託していったのも民意だったんですよね。
 そういう意味で考えると、「民主主義」っていったい何なんでしょうね。みんな結局統率力のある賢い人に全てを委ねて楽したいって事なんでしょうか。そういう民意がヒトラーを選んだのではないのでしょうか。
 私は、特段賢くなくてもみんなが頭をつきあわせて「ああでもない、こうでもない」と話し合いながらみんなで合意しながら決めて進んでいくのが民主主義だと思うんですよね。だから時間もかかれば労力も必要で、みんなが学ばないといけないし、みんながそれぞれ何らかの負担をしていかないといけないと思う訳です。
 カリスマ政治家のトップダウンというのはある意味楽だと思います。そう、「楽」なんですよ。民主主義は楽ではないので、楽をしたいのなら民主主義を捨てなければいけない訳です。そこの覚悟があるのかっていうとある訳ないでしょうね。
 今回橋下氏やそのお仲間に投票した人もおそらく「大阪都構想」の中身を詳しく理解していて、賛同するという意味で投票しているのではないと思うんですよね。と、いう事は、投票活動と民意は必ずしも同じではないのではないかというのが私の個人的な見解なんですよね。今後、橋下氏は何かにつけ「民意」という言葉を錦の御旗として使うのでしょう。怖い事です。そして、橋下氏を支持した人もその行動の真の意味をもっと考えなければいけない時になるのではないでしょうか。
 どうやら大阪市議会の自民党市議団は、大阪都構想反対姿勢を撤回したようです。これ、市議会議員を選んだ有権者を馬鹿にしてはいないでしょうか。自分たちの下した決断をこうも易々と撤回するくらいなら自民党市議団は全員辞職すべきでしょう。そうやって後は橋下氏に諂っていくつもりなんでしょうね。これが自民党の根性という事です。
 おそらく今後大阪市の福祉予算も大幅削減という事になるのでしょう。そうなると、当然某会館への補助金も削減されるのでしょうから、運営は苦しくなるでしょう。で、その付けはどこにくるのかというと、おそらく募金という方法で「しのぎ」を得ようとするでしょうから、末端のろう者や手話サークルにおはちが回ってくるという事になるのでしょう。ここ数年ずっと募金募金で手話サークルは既に疲弊しきっていますし、募金に疑問を感じています。この状態でさらに募金をとなるとおそらく手話サークルを離れていく人は増えるでしょうし、手話サークル自体がサ連から脱退していくといった事も起きてくる可能性があります。これは運動そのものを破壊していく事と同じですから、安易に募金に走る事は自分で自分の首を絞める事と同じという事になるでしょうね。
 さて、某ろう団体はどうするのでしょうか。
 ああ、いや、これからの大阪はどうなるのでしょうか。反大阪都構想の最後の砦は中世から連綿と続く自由自治都市堺。堺市がどう出るのかが最後の望みですが…。
 
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光速越えはやっぱり無理?
2011-11-23 Wed 22:49
DSCF8020.jpg
 気がつくと雨が降っています。寒い筈ですね。
 
 落語家、立川流家元の立川談志氏が亡くなられました。享年75歳。喉頭がんでした。
 立川談志の落語を私はそれほど聞いたことがありませんし、それほど印象には残っていませんが、あの話しぶり、毒舌ぶりには鋭い視点や独自の視点というところが印象的でおもしろいなぁと思っていました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
 
 名古屋大学が参加している国際研究チーム「オペラ」の「光よりも早く進むニュートリノを発見した」という衝撃的な発表に対してオペラに参加しているイタリアの研究所の別のチームが異を唱えています。曰く、「光速を超えれば、ニュートリノは光や電子などを放出し、エネルギーをほとんど失う」ことを理論的に示しているが、今回の実験ではエネルギーを失った形跡が見られず、「光速は超えていない」との事。
 要は、光の速度を超えたにしてはエネルギーの減少が見られないのがおかしいという事みたいです。今後、様々な見地から様々な意見が出てくる事になるだろうと思うのですが、私自身はちょっと懐疑的に見ています。
 そもそも、測定結果が誤差範囲にあるのではないかという事や、測定機器の能力的に問題は無いのかという事、高速を越える速度を測定する実験として730kmという距離はあまりに短すぎるのではないかというように思うんですよね。その結果、光よりも60ナノ秒(1億分の6秒)速かっただなんて言われても、懐疑的になるのが普通でしょう。単純に考えると、もっと長距離の測定結果であれば誤差も小さくなる訳で、測定しやすい筈なんですが、そもそもニュートリノの生成に必要な装置を遠くに持って行く訳にいかないという事で、こういう結果になっているのでしょうね。それでも、例えば、CERNで発生させたニュートリノをカミオカンデで検知するという事は何ら難しくないように思うので、そうすればもっと距離を稼げたのじゃないのでしょうかね。
 万が一高速を越える速度で本当に飛んでいるとしても、前にも書いたように過去へいくタイムマシンというのは無理ですね。このあたりについてはホーキングが「時間順序保護仮説」でも否定していますね。
 タイムマシンは無理にしても、光よりも速い速度で情報伝達が出来るとすると、とんでもない事が色々と起こる訳ですが、これについてもどうも無理なようですね。時間順序保護仮説や宇宙検閲官仮説など、この宇宙にはいろいろな検閲制度がありそうです。
 個人的にはタイムマシンがあると便利だろうななんて思ったりしますけど、ドラえもんに頼むしかないのでしょうね。でも、ドラえもんに頼むとすると、何処でもドアの方が良いかなぁ…。
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古川宇宙飛行士還る。
2011-11-23 Wed 14:08
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 晴れのち曇り。 月齢27.3 有明月
 
 古川宇宙飛行士が日本人としては最長の165日間のISS(国際宇宙ステーション)滞在を終え、日本時間で22日午後にソユーズ宇宙船で無事帰還。ネットに流れていたニュースにはマトリョーシカを手に持った古川さんの写真が添えられていましたが、ロシアらしいと言うか何というか。今後、本格的なリハビリをするためにヒューストンに向かうんだとか。約半年の宇宙滞在がどれくらい人体に影響を及ぼすのかはまだまだ未知のようですが。骨とかは大丈夫なんでしょうかね。
 実は、ISSの運用が非常に困ったことになっています。
 スペースシャトルが今年7月のアトランティスの飛行を持って退役したのは皆さんご存じだと思いますが、スペースシャトルの後継機開発がなかなか進んでいない現状ではISSに人を運んだり地球に戻ってきたりする為の宇宙船というのはロシアのソユーズしかないんですよね。ロシアのソユーズ宇宙船というのはアメリカがアポロ宇宙船を打ち上げていた頃から使っている宇宙船で、枯れた技術を使っているため信頼性も高いロケットですが、3人乗り(スペースシャトルは8人乗り)と定員が少ない(しかも、搭乗者は身長150〜190cm、体重50~90kgという条件がつく)点と、人が乗り込むことを最重点課題として作られているため荷物などの積載量が非常に少ない(60kg)点がソユーズの問題点でした。こう考えると、スペースシャトルは様々な欠点を持ってはいたものの、最大定員11名(非常時)、最大積載量25tと現代的で使いやすい宇宙船だったと言えますね。問題は、ソユーズの荷物の積載能力なんですよね。
 ISSに荷物をあげる方法としてはソユーズの無人型輸送船の「プログレス」というのがありますし、JAXAが運用している無人宇宙船「こうのとり」というHTV(宇宙ステーション補給機)があります。こうのとりは、最大積載量6tと非常に優れた積載量を持っていますので、ISSへの機材や物資補給という点では問題はないのですが、実は、プログレスもこうのとりも使い捨てで、帰還することを考慮していない(ISSに荷物を運び上げた後は大気との摩擦で燃え尽きる)宇宙船なんですね。という事は、せっかくISSで様々な実験をしても、そこで作られた成果物を地球に持って帰ることが出来ないという事になってしまう訳です。
 宇宙空間というか、ISS内は無重力状態なので、物質の混合が理想的な状態で可能です。ですから、合金などは地上で作るものよりも均質で性能の良いものが出来る訳です。こういう実験はすでにスペースラブの頃から繰り返されてきている訳ですが、今年の7月まではスペースシャトルという巨大な貨物船が運航していたので何ら問題なく地上に送り、地上のより精密な設備で検証することが出来た訳ですが、現在ではそれがままならない状態になっている訳です。
 積載量がごく僅かなソユーズを使い続けていると、当然の事ですが、「積載するものはどれにするのか」という問題に直面します。そうなるとと、これまた当然の事として「この宇宙船はロシアのものだから、ロシアの荷物を優先する」って事になる訳です。とはいえ、ホントに積載量が少ない上に大きなものは運べませんから、ISSの中がものだらけになっていく可能性も出てくるので実験そのものもままならないという事になるかも知れません。
 実は、JAXAはこうのとりを回収可能な宇宙船にアップデートする計画を持っています。この計画によると、1.6tの回収が可能になりそうです。更に実は、JAXAが目指しているのはどうやらこの先の有人宇宙船開発のようです。
 こうのとりは内部構造がモジュール化されていて、補給キャリア部分は与圧部と非与圧部で構成されています。与圧部というのはISS内部で使うものを収納するところで、非与圧部というのはISSの外で使う暴露実験装置などを収納するところになっています。
 与圧部は人が入って作業をすることを想定して設計されているため、ISS内部と同じ1気圧を保つことが出来る構造になっていますから、人を乗せることは(与圧されているという意味では)可能なんですよね。JAXAとしては、まず、回収型への移行をして、回収実績を積み、その上で居住モジュールを開発して有人宇宙船化する様で、2025年に実用化を目指しているようです。さて、中国に次ぐ世界で4番目の有人ロケット打ち上げこくとなる事が出来るのか。まだまだ日本の宇宙開発にも希望がありそうです。
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月が陰る時
2011-11-21 Mon 23:41
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 晴れ。とても寒い一日 月齢25.3 二十六夜月

 ようやくなんだか本格的に寒くなってきた様な感じで、今日はさすがに大阪でも寒い一日になりました。ま、常識的に考えれば11月も下旬ともなると寒いのが当然なんですけどね。寒くむなると夜空がとても綺麗なので私はうれしいんですけどね、皆さんはいかがでしょうか。
 夜空が綺麗というと、12月10日(土)に日本全国で皆既月食が観測されます。皆既食の始まりが21:45、皆既食の終わりが23:58ですので、とても見やすい上に空のとても高いところで観測することが出来ます。問題は天気という事になる訳ですが、「天気出現率」というのがありまして、これで見ると12月10日は晴れの出現率が83.3%(大阪)なんだそうですから、おそらくかなりの確率で観測可能なんじゃないかと思っています。
 日食なんかと比べるとどうも地味な印象の月食ですが、皆既月食の時の月の色というのは毎回毎回違っている上になかなか予測不可能で、毎回「今回はどんな色なんだろう?」とワクワクします。私が今まで見た例だと、オレンジ色、灰色、えび茶色、緋色など、ホントに様々な上、時間毎に変化もしていくので、色鉛筆でスケッチしてみたり、時間を追って写真を撮ってみると良いのではないでしょうか。12月6日に月と木星が再接近していますから、この皆既月食の時も木星は比較的近いところにいます。月の地殻で少しオレンジがかったとても明るい星を探してください。それが木星です。
 先日のエントリーでも書きましたが、この木星の衛星、エウロパには生命の存在が期待されています。木星は太陽系では最大の惑星で直径は地球の約10倍。それでも地球から6億km以上離れたところにあるので肉眼では点にしか見えませんが、望遠鏡を使えば木星の表面の模様や「ガリレオ衛星」と呼ばれる衛星群も見ることが出来ます。ガリレオ衛星だけなら双眼鏡でも十分見ることが出来ますから、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
 実は先日、我が家にあったもう動かなくなったパソコンたちを一斉に処分いたしました。PowerMac8500/250、PowerMacG4、iMac、PowerBook5300c、PowerBook3400c、PowerBookG3、NECのB5版ノート、キヤノンのA3レーザープリンター、そして19インチのCRT2台。かなりの量でしたが、なかでもノートパソコンが比較してみるとなかなか面白い。PowerBookは両方とも厚さ1インチ。昔はこんなに分厚いノートパソコンを持ち運んでいたのかと思うとびっくり。今のMacBookAirなんて、厚いところでも1.7cmですから、なんと倍もの厚みがあったんですね。バッテリーも2時間程度しか持たなかった訳ですが、今のは公称7時間。ま、5時間は十分持つので出歩く時でもたいていは電源なしで十分なんですよね。改めてテクノロジーの進化を感じました。でも、人間は大して変わってないんだよね…。
 
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ご近所さん見つかる?!
2011-11-17 Thu 21:16
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 晴れ。 月齢21.3 二十二日月

 NASAの発表によると、木星の衛星「エウロパ」の表面に五大湖に匹敵する規模の巨大な湖がある可能性を表す証拠を見つけたとのこと。エウロパは木星の第2衛星で、ガリレオが発見した「ガリレオ衛星」の一つ。太陽系内の衛星としては6番目、月よりも少し小さい程度の大きさの星です。この星の表面がぶ厚い氷で覆われているという事はかなり前から判っていたことで、また、木星との距離が近く、公転周期が同じく木星の衛星で月よりも大きな「イオ」の2倍、同「ガニメデ」の1/2という軌道共鳴の状態にあることから、非常に強い潮汐力を受けていて、氷の層をかき回され、表面の分厚い氷の層のしたは溶けた水が存在していると見られています。また、どうやら地殻そのものも潮汐作用の影響で活動が続いていて、熱噴出口も存在しているのではないかとみられています。アーサー C クラークは「2010年宇宙の旅」の中で、エウロパに水生生物が存在している様子を描いていますが、生命の存在を予見している学者も多く、今回の発見でも生命の存在の可能性が高まったと専門家は見ているようです。
 湖の存在が生命活動にどれだけ必要なのかというのはよくわかりませんが、エウロパの様な太陽からとても離れていて太陽からのエネルギーに期待することが出来ない場所では生命の発生は難しいとされていましたが、エウロパの場合、潮汐力の影響で地殻の活動が続いているようですから、熱噴出口や海底火山の活動が期待されます。そうなると、地球の深海の様な生物コロニーの存在も可能性としてありますし、そこから生物が進化していくことも十分考えられます。この氷に包まれた巨大な海が湖という形で地表まで続いていたとすると、もしかすると地上に這い上がった生物も存在しているかも知れません。改めて調べてみると、エウロパの大気組成は100%酸素なんだとか。地球の熱噴出口付近で発見された生物は嫌気性のものが多く(酸素が存在しない領域ですしね)、それらが果たして酸素100%の地上に出て行くことが出来るのかという点はよく判りませんが、生命というのは不思議なもので、それでも活動領域を広げようと進化していくのかも知れませんね。
 太陽系という同じ町内に我々以外の生命が存在しているかも知れないというお話は毎回ワクワクさせられます。果たしてエウロパには「エウロパ人」が住んでいるのでしょうか。NASAは2020年にエウロパを目標地点とした探査機を打ち上げる探査計画を公表しています。これによると、2025〜6年にエウロパの周回軌道に探査機が入る予定だそうです。まだまださきですが、期待したいですね。
 それにしても、アーサー C クラークの先見性というのは凄いものですね。
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最後のゴッホ
2011-10-25 Tue 23:20
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曇り時々晴れ 月齢27.7

 久々の更新という事になりますが、ま、そんな事はどうでも良い訳で、ただ淡々と更新したいと思います。
 先月末に、ワシントンナショナルギャラリー展に行ってきました。ついでにその隣でやっていたフェルメールも見てはきましたが、あくまでもこちらは「ついで」という事で。でも、その「ついで」の方が待たされましたけどね。
 「ついで」のフェルメールは私が行った時間で待ち時間30分。出てきた時には50分待ちになっていました。どうせみんなフェルメールの3点以外は興味がないのがバレバレという感じで、待たされてゾロゾロと入っていったわりには、中はスイスイな感じ。
 ワシントンナショナルギャラリー展の中心は言わずと知れた印象派。豪華絢爛、モネ、マネ、セザンヌ、ルノワール、ゴーギャン、ゴヤ、シスレーにクールベ、ロートレックにゴッホと、それはそれはもう「超」がついてもおかしくないほどの豪華絢爛の作家たちが多数展示されていたのですが、こちらは全く待ち時間なしでスイスイと入っていけるというのがどうも解せない感じだったのですけども。ま、でも、私的には「ラッキー」ってところでしたけども。
 今回の展覧会で私が一番見たかったのは何を隠そうゴーギャンの自画像。自画像としては最後の作品で、例の「耳そぎ事件」の後に描かれた自画像。いやいや、例の事件の後に描かれた自画像はこれだけではなく、おそらくこれ以上に有名なのがそいだ耳に包帯が巻かれた状態を描いたものだと思います。でも、それより後に描かれた、今回が日本初公開となったこの作品の方が彼の生気あふれる姿(非常に珍しい姿)を表していて、これが描かれた1889年ゴッホが自殺したとされているのが1890年7月。おそらくこの後の僅かな「幸福な時間」を象徴しているかのようなこの自画像を私はとても好きです。これ以外にも印象派の画家たちの交流を垣間見る事が出来るルノワールによる「モネ夫人とその息子」もとても興味深い作品でした。
 印象派の画家たちの構図に改めて凄いと感じたのがモネの「日傘の女性、モネ夫人と息子」で低い位置から女性を見上げるような構図、それも風の動きを感じるようなドレスのたなびきや傘の位置、そしてこれが逆光というポジションで描かれている事で、これらはすべて現在のポートレイトでも十分に通じるテクニックで、さすがと思うものでした。というか、裏を返せば、これが描かれた1875年からこの方、女性を美しく見せる構図というのはあまり変わっていないという事なのかも知れませんね。
 個人的にはラトゥールの描いた「皿の上の3つの桃」の方がルノワールの「皿の上の桃」よりも美味しそうに見えたというのが印象的でしたけれど。
 この「ワシントンナショナルギャラリー展」は11月27日まで京都市美術館で開催中です。印象派のお好きな方、ゴッホに興味のある方は是非ご覧になる事をおすすめいたします。
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第2回医療通訳フォーラム開催決定
2011-08-25 Thu 15:14
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曇り時々雨 月例25.3 二十六夜

5月14日に開催した「第1回医療通訳フォーラム」に続き、9月17日に「第2回医療通訳フォーラム」を開催することになりました。
5月のフォーラムは開催後に大きな話題となり、枚方市の6月議会ではある市会議員が一般質問で「医療通訳は聴覚障害者や外国人にとって生きる権利。今後も拡充を望む。」と発言されました。
今回はアメリカから国際医療通訳士協会の元会長のイザベル アローチャさんをお招きして医療通訳先進国アメリカの医療通訳の現状についてお話しして頂きます。アメリカでは英語の出来ない患者(LEP:Limited English Proficiency)には病院が通訳を用意することが義務付けられています。「英語の出来ない人」ですから、この中には当然日本語もありますし、手話(アメリカ手話)も他の言語と同列に用意されています。日本では患者(ろう者)が手話通訳を手配し、病院に一緒に行ったり、病院で待ち合わせをしますが、アメリカでは病院に行けば病院が用意してくれるようになっています。
日本では「手話通訳」は病院の通訳も含めて障害者福祉として実施されていますが、アメリカではマイノリティ(少数者)への配慮として障害かどうかではなく、言語的権利として医療通訳が整備されているようです。
アメリカではどうしてそういう制度が可能となったのか、法律はどうなっているのか、予算は何処から出ているのか、利用者にとって利用しやすくなっているのか等、イザベル アローチャさんに詳しいお話を伺う予定です。
昨年1月にハイチで起きた大地震の際、世界各国の援助隊がハイチ入りしました。ハイチの公用語はフランス語とハイチクレオールという言葉ですが、ほとんどのハイチ人はハイチクレオールを使います。ところが、世界中でハイチクレオールを話せる人は約1,000万人。そのうち850万人がハイチ人で、ハイチクレオールを使える人の殆どが被災している状態でした。ですから、世界中から集まった援助隊は言葉が通じず、慌ててハイチクレオールの通訳者を探すことになったのですが、なにせ少数言語の通訳者を探すのは至難の業。ですが、この時、ハイチクレオールの通訳者を探し出して派遣したのがイザベル アローチャさんが当時会長をされていた国際医療通訳士協会でした。
アメリカの医療通訳の現状を学び、日本の医療通訳の在り方をみんなで考えてみましょう。

日 時 2011年9月17日(土) 13:30会場 14:00開演
場 所 枚方市地域活性化センター大研修室(輝きプラザきらら7階)
枚方市車塚1丁目1-1
枚方市駅より京阪バス「北片鉾」「小倉町」行きバスで「片鉾・中央図書館」下車
講 演 「アメリカの医療通訳の現状」
講 師 イザベル アローチャ
  前IMIA(国際医療通訳士協会)会長 英語・スペイン語・ポルトガル語通訳者
参加費 無料

フォーラム終了後、場所を変えて懇親会を開きます。参加希望者は事前にお申し込み下さい。(有料)

主 催 枚方の医療通訳を実現させる会
後 援 医療通訳士協議会 国際医療通訳士協会 枚方市(予定)

お問い合わせは 枚方市の医療通訳を実現させる会事務局 寺嶋まで
FAX 072-890-3061
E-mail m.i.hirakata@gmail.com
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季節は既に秋(の筈)
2011-08-09 Tue 23:20
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晴れ。 月齢9.3 十日月

 今日は長崎に原子爆弾が落とされた日。先月、医療通訳士協議会の総会に出席する為に長崎に行きました。長崎って仕事でいった事はあったのですが、観光なんて出来る状態でもなく、今回初めて原爆資料館やその他の観光地に行ってきたのです。
 アメリカはあの原子爆弾の投下について「戦争を一刻も早く終わらせる為にやむを得なく落とした」と言っていますが、様々な資料からあの投下の必要性には疑問の余地があるという事については今では極々普通に語られている事。そもそもどうして広島と長崎だったのか、こういう事についても全く根拠に乏しいんですよね。あれは史上最悪の実験だったというのが真相だと私は思っています。
 悪夢の日から既に66年。多くの被爆者が既に鬼籍に入られていますが、だからと言って済まされる事ではない訳ですが、アメリカは一帯いつになったらこの事実を受け容れ、謝罪するのでしょうか。いや、あの国は絶対そんな事しないね。
 
 第2回医療通訳フォーラムの日程が決まりました。今回は医療通訳先進国と言われるアメリカの医療通訳体制について前IMIA(国際医療通訳士協会)会長のイザベル アローチャさんをお招きしてアメリカの医療通訳の現状についてお話しして頂きます。
 アメリカでは「英語ができない患者(LEP:Limited English Proficiency)」という括りで医療通訳の必要な人たちを捉えているので、この中にろう者も入る訳です。ですから、ドイツ語やフランス語、イタリア語など(もちろん日本語も)と共に、極々普通に「手話」も存在しています。この辺りが日本のように「手話は福祉領域のもの」という捉え方と根本的に違っている訳ですよね。

 第2回医療通訳フォーラムは以下の通りです。
 日 時 2011年9月17日(土) 13:30会場 14:00開演
 場 所 枚方市地域活性化センター大研修室(輝きプラザきらら7階)
枚方市車塚1丁目1-1
      枚方市駅より京阪バス「北片鉾」「小倉町」行きバスで「片鉾・中央図書館」下車
 講 演 「アメリカの医療通訳の現状」
 講 師 イザベル アローチャ
  前IMIA(国際医療通訳士協会)会長 英語-スペイン語通訳者
 参加費 無料
  主 催 枚方の医療通訳を実現させる会
  
フォーラム終了後、場所を変えて懇親会を開きます。参加希望者は事前にお申し込み下さい。(有料)
お問い合わせは 枚方市の医療通訳を実現させる会事務局 寺嶋まで
FAX 072-890-3061
E-mail m.i.hirakata@gmail.com
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礼儀
2011-03-31 Thu 23:59
 基本的に常識だと思っていましたので、取り立てて書く事はなかったのですが、コメントに対するガイドラインを一応示しておきたいと思っています。
 当「ブログ」への論理性のある批判・批評には出来る限りお応えするつもりですが、論理性の無い批判・批評や品のない屁理屈や個人への攻撃などについては答える価値のないものと判断し一切を無視いたします。また、匿名の書き込みについてもその発言の責任と権利を放棄しているものと見なし無視いたしますのでご注意下さい。特に、批判・批評を匿名でするというのは某大手巨大掲示板では常識かも知れませんが、社会通念に照らしてみれば明らかに失礼な話です。こういう一般社会の常識(これを「モラル」と言います)から明らかに逸脱し、礼儀を失した(これを「モラルに反する行為」と言います)批判はそもそも読む価値さえないと考えています。読む価値のない物は当然の事ですが読まずにそのまま破棄します。
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冬来りなば
2011-03-21 Mon 23:59
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 晴れ後雨。 月齢16.3 立待月 春分 雀始めて巣くう

 東北で未曾有の大地震が起きて10日が経った訳ですが、私にはあれをどう表現すれば良いのか判りません。「筆舌に尽くせない」という言葉がありますが、あの状況はまさに筆舌に尽くせないものです。
 私は阪神大震災の折り、1週間目から現地に入り、約6ヶ月の間は毎週末を神戸で過ごすという生活を送っていました。ビルがまるで積木のように倒れていたり、倒壊した家屋で塞がってしまった道、焼け焦げて鉄の塊になった車、倒壊した家屋からはみ出したそこで暮らしていた人たちの生活の断片等、神戸の惨状を目の当たりにし、避難所をめぐって避難している人たち、そこにぽつりと置き去りにされたようにひっそりと座るろう者を思い出しながらテレビから流れる東北の様子を見ていたのですが、地震による被害も去る事ながら、それを上回る津波による被害。まるで空襲を受けた街のように何もない風景は恐怖としか良いようのないものでした。その上、原子力発電所のメルトダウンですから、そもそも比較する事自体に意味が無いとは思いますが、阪神大震災を遥に越える被災状況は私の想像力では到底理解出来ない惨状でした。
 その中で逆に勇気づけられたのが、被災した人たちがインタビューに答えて、「大丈夫。必ず復興させるから。」というとても強い信念のこもったお腹の底から出てくる言葉でした。それはおそらく、長い冬を雪に閉じこめられて暮し、春に備えて準備をする事を暮しの一部としている東北の人だからこその言葉だったように感じました。
 海外のメディアは日本人の品格を誉め讃え、「これなら日本は復活するだろう」と評価しているようですが、実は東北人の粘り強さや諦めない精神こそがあの地域をもう一度豊で綺麗な街へと再生させる原動力なのではないだろうかと思いました。
 「冬は必ず春となる」これは母の口癖だった言葉ですが、東北の人たちはこの言葉を身をもって知っている人たちだと感じています。
 今はまだ、本当に地震の前のように復興する事が出来るのか、想像する事すら出来ませんが、きっと今まで以上に素晴らしい街に復興するだろうと思います。関西という遠いところから私に出来る事があるのかまだよく解りませんが、出来る事があれば支援したいと思います。
 どうしようもない時には無理に立ち上がる必要なんてなくて、我慢せず泣きたい時にはいっぱい泣いて、心の中に溜まっているストレスを外に出す事も大切です。立ち止まる事も時には大切な事です。そうやって来る時のための力を蓄えておく事はとても大切な事だと思います。
 冬は必ず春となる。東北地方に一際暖かく明るい春が来る事を願いつつ。
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東日本大震災
2011-03-12 Sat 23:56
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 晴れ。 月齢7.3 八日月 啓蟄 桃始めて咲く

 本日は倫理規定作成委員会で京都へ。帰りは京都駅から京阪七条までトボトボとほぼ2キロ歩いてみましたが、ちょっとした散歩気分で夕方の鴨川沿いを歩いてみたりして良い気持ちでした。

 委員会の場でも話題になったのが、昨日おきた東日本大震災で、地震そのものも然るものですが、その後の津波による被害がかなり大きなものになっている様子で、安否確認などもかなり時間がかかるのではないでしょうか。
 阪神大震災は被災地域が比較的限定されていたのに対して、今回の東日本大震災はマグニチュード8.8と、阪神大震災の180倍ものエネルギーの放出があった為、非常に広域に渡って被害が出ています。また、津波は一度だけでなく何度も襲ってくる可能性がある為、現在もなかなか被災地に入る事が出来ない状態にあります。また、国内初となった福島第一原発のメルトダウンで、今後の進展が心配される訳ですが、進行中の災害の状況をろう者や外国人がどうやって知る事が出来るのか非常に心配です。
 外国人支援は既に東京や各地の支援団体が電話通訳や電話による相談などの支援の提供を表明していますが、聴覚障害者支援はどうなっているのでしょうか。
 それにしても、国内初のメルトダウンというショッキングな出来事が実はあまり大々的に取り上げられていないような気がするというか、NHKをみていても、事象として「炉心溶融」が起きているという紹介はされてはいるものの、それがどんな事を意味しているのかについては充分な説明がされていない感じがするんですよね。これはもしかするとわざとそういう情報の見せ方をしているのではないかと勘ぐってしまうんですよね。現状では半径20キロ圏の避難指示に止まっていますが、このままメルトダウンを収められないようだとチェルノブイリの二の舞いという事になりかねず、そうなった時には関東一帯も放射能の影響を受ける事になるでしょうし、それで止まるかどうかさえ判りません。住民の避難と共に、原子炉からの放射能の漏洩をとめる作業を進めなければいけないでしょう。
 今回の災害は日本の原子力行政に大きな影響を与えるでしょうし、場合によっては今後原子力発電はしないという方向に向かう事になるかも知れませんね。
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手話通訳の専門性
2011-03-08 Tue 23:59
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晴れのち曇りのち時々雨 月齢3.3 四日月 啓蟄 巣籠もりの虫戸を開く

 啓蟄になって少し寒の戻りのようで、東京では雪が積もったとかって話も出ていますが、皆さんのところはどうでしょうか。毎年3月になってから一度か二度、寒さが戻る事があるので、これも想定内の事といえば想定内の事なんでしょうね。えっと、「温暖化」でしたっけ?何処に行ってしまったのでしょうか。急に二酸化炭素の排出量が極端に減ってしまうような事でもあったのでしょうか? それとも「コスモクリーナー」のような二酸化炭素除去装置でもひっそりと開発されて稼働し始めているとでもいうのでしょうか? ま、そもそも二酸化炭素が温暖化の原因だなんて話、私は全く信じていませんけれども。

 新年度に向けて定款の改正も終えて、新体制への移行を進めつつある通訳協会ですが、中には「商売をするつもり」だとかって大きな勘違いをしている人もいるようです。一体どうしてそういう事になるのでしょうね。
 新体制移行後の通訳協会の業務はというと、実はそれほど大きく変わる訳ではありません。制度外派遣の部分を中心として手話通訳者の派遣事業を進めて行く事と、従来から委託されている障害福祉室の窓口通訳業務、新しく直営事業化された登録通訳者の現任研修事業を委託される事になった事と、手話通訳者の養成事業を新しく始める事になるだろうという事くらいでしょうか。ああ、それと従来からも取り組んでいる手話の普及事業についても来年度も取り組む予定ですし、手話通訳士養成事業もおそらく昨年度、そして今年度に引き続き取り組む事になるでしょう。つまり、事業としてはそれほど大きく変わる訳ではなく、それぞれの事業を充実させていく事が来年度の最大の目標となるだろうと思っています。
 実は、こんな中で幾つか気になる事があります。一つは、「通訳協会は今後商売をしていく」というような認識を持っている方がおられるようだという事。何を持って「商売」というのかというところも認識が違うのかも知れませんが、通訳協会はNPOですから、不必要に利潤を生む事は許されていませんし、私たち自身も営利団体ではないと理解しています。
 とは言え、手話通訳者には当然通訳料を支払わなければいけませんし、コーディネート業務を含めた事務作業や諸経費は安定して手話通訳者を派遣するためには必要なコストです。ですから、無料で通訳派遣をするなんて事は不可能ですから、当然、通訳派遣料を請求するという事になります。通訳料を請求しない為の仕組みというのも今後検討する必要があるかも知れません。が、その為には例えば営利事業を立上げ、その収益を資金として手話通訳派遣事業を運営するというような方法が必要でしょう。そうなれば、本当に「商売」を何か考えなければいけないという事になりますが、それは「手話通訳派遣」という「非営利事業を支える為の事業(商売)」と言う事になります。
 手話通訳も含めて通訳業務というのは高度に専門的な技術と知識を必要とする専門業務です。誰でも出来る訳ではありませんし、簡単になれるようになるものでもありません。ですから高度に専門的な業務をになう人をボランティアでして貰うなんて事は考えられない事だと思っていますし、「福祉労働」という観点からも、ボランティアではなく、専門業務として認知していかなければいけないと思っていますし、手話通訳士をはじめ、手話通訳業務に就いている人間はその為の取り組みをしていかなければいけないと思っています。
 ですから、その為に必要な費用は当然請求しますし、それは営利目的とは言いません。確かに、広域に手話通訳を派遣している某会館のように派遣先に請求している金額の半分以上を「経費」として採っているような状況なら、商売(あれは「搾取」と言うのだと私は思っていますが)と言われても仕方がないかも知れませんが、私たちはそれほどの利益率を乗せてはいません。専門職として手話通訳という業務が確立され、社会的に認知される為には高度な業務に対して正当な謝礼が支払われる状況を確保する事は、実はとても大切な事だと考えています。そして、私たちはより良い通訳環境を確保する為に経費が必要なのです。ですから、例え通訳をした対価を必要としないとしても、それを受け取らない事は他の通訳者に対してとても失礼な事をしていると言えるのではないでしょうか。
 もう一点、違和感を感じるのは某会館が派遣先にはかなり高額な請求をしつつ、通訳者には「これは労働ではなくボランティアである」という言い方でかなり低い謝礼しか支払っていないという事です(だからこそ、私はこれを「搾取」だと言っている訳ですが)。情報保障制度の確立をめざす団体が、その根底を支える通訳者を蔑ろにしているのですから、これはもうはっきりと商売と言って良いのではないでしょうか(そして「手話通訳者」という労働者を不当に扱っている営利企業という事になるのではないかと思っています)。
 もう一つは直営化された手話通訳派遣制度をコントロールする立場にあるコーディネーターが手話通訳派遣制度の登録通訳者を「ボランティア」としか見ていない点です。先にもいったとおり、私たちは手話通訳を専門業務を担うプロフェッショナルだと思っています。「ボランティア」で良いのであれば、誰もこんなに苦労して技術や知識の習得に苦慮する事はないでしょう。「どうせボランティアなんだから」と言う気の緩みや甘えから大切な場面での大切な意志疎通が正確さを失い、利用者の不利益に繋がる事も出て来るかも知れません。
 「手話通訳士倫理綱領」には前文に「社会的に正当に評価されるベき専門職として、互いに共同し、広く社会の人々と協同する立場から、ここに倫理綱領を定める。」とあり、条文の3番には「良好な状態で業務が行えることを求め、所属する機関や団体の責任者に本綱領の遵守と理解を促し、業務の改善・向上に努める。」と書かれています。つまり、前文では「社会的に正当に評価されるべき専門職」である事が書かれていて、条文内では「本綱領の遵守と理解を促し、業務の改善・向上に努める」と、専門職としての業務が円滑に実施される為の環境作りをせよと書かれている訳です。
 件のコーディネーターは手話通訳士です。手話通訳士としてこの倫理綱領を遵守すべき立場にあり、そしてそれが手話通訳者全員の、そしてろう者の情報保障環境全般に大きな影響を与える事が出来る立場にあると言う事を考えると、登録通訳者を「ボンランティア」と位置付けている事は大きな問題ではないかと思っています。
 手話通訳は一朝一夕では出来ない高度な技術と知識を求められる専門領域の業務を担う専門職です。そのことを正当に評価する一つの、そして一番公正で判り易い価値基準が「ギャラ」です。これを安易に考える事は自らの業務を正当に評価しないという事と同じではないでしょうか。手話通訳の専門性を考え、正当な評価を得る為の取り組みをする事は、通訳者や通訳者集団の担わなければいけない社会的責任だと私は考えています。
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民主化の波
2011-02-28 Mon 23:59
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 雨のち曇り。 月齢25 二十六夜 雨水 霞始めてたなびく

 明日から3月。雨水の末候になろうかって時期な訳ですが、昨日、今年初めてキジの鳴き声を聞きました。我が家は駅から徒歩約10分の街中でありながら実はキジもタヌキもウグイスも、サギもカモもカワセミもいるといういったい何処なんだっていうような場所で、季節ごとにウグイスやヒバリ、キジ等の鳴き声が聞こえてきて、それで季節を感じる事が出来ます。2月ももう少しで終わり。春はもうそこまで来ているようですね。

 北アフリカで始まった暴動は以前にも書いたように各地に大きな影響を与えています。既にエジプトでは大統領が退陣を表明していますし、リビアでも市民が決起し、カダフィ大佐は首都トリポイ死守のために市民に武装し、反政府勢力に対抗するよう指示を出したようですが、トリポイは反政府勢力によって奪取され、現在は逆にカダフィ体制派の戦車に包囲されているという情報が流れているようです。トリポイを奪取した反政府派は全放送を代表とした
 この分だとカダフィ大佐による独裁体制もそれほど時間を経ないうちに崩壊してカダフィ大佐は国外へ逃亡するか、革命政府によって殺されるかのどちらかでしょうね。
 この影響は遠く中国にまで及んでいる様子で、中国でも各地で民主化要求集会が企画され、政府によって鎮圧されている様子です。
 実は私は当初、この集会そのものが実は中国政府によって反政府因子を根こそぎ捕まえてしまうために企画された「やらせ」ではないかと思っていたんですよね。今でももしかするとと思っていますが、どうもそうでも無いような雰囲気ですね。暴動周辺でアメリカ大使が目撃されたという事で、アメリカによる謀略ではないかっていう話も中国国内ではまことしやかに言われているようですが、アメリカがやるのならもっとこっそりとやるでしょうし、大使がその場にいるなんていう事は絶対にしないでしょうね。とは言え、この程度で転覆するような中国共産党ではないでしょうから、これもある種のガス抜きとして使われる事になるのではないかと思って見ています。
 ま、こういう使い方をされるだろうっていう事やこれを利用して不満分子を一掃しようという動きが始まるだろうっていう事は中国の民主化運動の賢い人たちにも判っている様子で、どうやら戦法を変えてきているようです。つまり、大騒ぎをして捕まえられるような事をするのではなく、「みんなでぞろぞろ歩きましょう」というちょっと柔らかめのとでも言うか、「歩いているだけ」という体で、意思表明をしようという事なんだとか。中国当局は既に報道管制を敷いているようですから、現実にどうなっているのかは判らないかも知れませんが、中国の一党独裁体制もあまり長くはもたないかも知れませんね。
 この中国の様子を見ていて益々危険を感じているのがそのお隣の北朝鮮のようで、ちょうど28日から韓国とアメリカによる合同軍事演習に対してイチャモンを付け、韓国国防相による大型風船を使った扇動ビラ散布に対しても、「反民族的行為」と避難して大型風船を飛ばしている施設に対しての銃撃を警告し、即刻中止するよう求めているようです。世界中に飛び火しつつある民主化運動の波はかの国にどんな影響を与えるのでしょうか。それでも、案外中国の方が先に崩壊するかも知れませんね。
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新型MacBook登場だそうです
2011-02-26 Sat 23:58
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 晴れ時々曇り 月齢23 有明の月 雨水 霞始めてたなびく

 いやぁ、火曜日の夜から急性腸炎になっちゃって、大変な目に会ってしまいました。何とか治まった様子ですが、しばらくは摂生しなきゃダメみたいです。

 ついに新型のMacBookが登場しましたねぇ。デザインはマイナーチェンジ程度ですが、中味がかなり大きく変わっているようです。その中でも一番分かりやすいのが、CPUの更新で、Windowsマシンからかなり後れを取っていた部分ですが、ついにcore iシリーズに変更。しかも15インチ以上のモデルはQuadcoreのdore i7。ま、これもWindowsマシンには既に載っているCPUですが、これでCPUで後れを取っていた点を克服した事には違いありませんね。実はこれ以上に新しいMacBookの大きなポイントになるのが「Thunderbolt」という新しいI/Oインターフェイスで、なんとデータ転送速度はUSB3.0の倍の10GB。ディスプレイへの接続やRAIDディスクへの接続がデイジーチェーンで最大6台まで可能という代物。しかもこれがアップルが独自に出した規格ではなく、Intelが主導で開発された技術だという点ですね。今後、Windowsマシンにも導入されていく可能性が大きいと思います。そうなれば対応機器も安価になっていくでしょうからかなり期待出来るのではないでしょうか。
 MacBookがここまで進化すると、気になり出すのがフラッグシップモデルとしてのMac Proがどうなっていくのかという点ですよね。現行のトップモデルは12coreの「Westmere」というCPU。これは基本的にはcore i7などのCPUと同じアーキテクチャーで、core i7等が42nmプロセスなのを32nmにアップグレードしたタイプ。消費電力の低減やサイズの小型化が進んでいるという感じでしょうか。残念ながらサーバー用のCPUとして企画されたものなので、「core i」といったブランドが付いていないのでちょっとやぼったい感じがしますね。とは言え、このCPUも2010年の夏に出て来たものなので、そろそろ新しいCPUに置き換えられる頃と見て良いでしょうし、Thunderboltの採用もフラッグシップモデルとしては早くするべきでしょうから、遅くともMac OS X Lionの登場までには出て来るのじゃないでしょうか。同時発売となると、夏っていう事ですね。それまでにiPad2が春ごろには出そうだって話ですから、待ち遠しい感じになりそうですね。といったところで、Mac Proなんて手が出ませんけれど。拡張性のあるミドルレンジのデスクトップマシンが最近のMacのラインナップには無い訳ですが、この辺り考えてもらえないでしょうかね。ミニタワータイプとか。
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太陽系第9惑星は何処に
2011-02-22 Tue 23:59
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 晴れ時々曇り 月齢19 更待月 土が潤い起る

 今日は比較的暖かい一日。先日までの寒波はいったい何処に行ったのでしょうか。ま、もう2月も下旬。そろそろ春の足音が聞こえてきても良い頃ですしね。そういえば先日、梅が咲いているのをみているとメジロが飛んできていました。春はもうすぐそこまで来ているのかも知れませんね。

 2009年12月に打ち上げられたNASAの広域赤外線探査衛星(WISE)は昨年10月に全天サーベイのミッションも終了し、現在は冬眠モードに入っていますが、WISEの観測データの解析は今後少なくとも2年はかかるだろうとも言われています。実はこの解析の中で一番期待されているというか、待ち望まれているのが、太陽系第9惑星の発見です。
 太陽系第9惑星というと、私くらいの年代の人たちはまず思い浮かべるのが冥王星だろうと思います。冥王星は1916年にパーシヴァル・ローウェルによって存在が予想され、1930年になってトンボーが発見した星で、太陽系だ9惑星の地位を得た星でしたが、2006年の国際天文学会総会で惑星の定義を改めて定める中で準惑星に事実上格下げされてしまいました。その後、「太陽系第9惑星」は不在の状態にある訳ですが、WISEの遠赤外線サーベイによって何らかの「形跡」が発見される可能性が出てきています。実は既に今、太陽系第9惑星の名称が発表されています。その名は「Tyche(テュケー)」。実は1980年代に太陽系外縁を放浪する約2,600万年という途方もない周期で楕円軌道を描く太陽の晩成の存在が予測された事がありました。その伴星の名は「Nemesis(ネメシス)」。どこかで聞いた事のあるような名前ですが、ギリシア神話に出てくる女神で、神に対して働く無礼に憤り、罰を与えるというものなんだとか。このネメシスが近づく事により、オールと内にある物質の軌道が乱され、太陽系中心部に向かって落下し、地球に害を与えるというもので、地球上の生物の大量絶滅を引き起こした星といわれていましたが、大量絶滅の周期性がかなり疑わしいという事になってきて、周期性を説明する必要がなくなった事から「ネメシス」については忘れ去られ始めていました。今回はこういった太陽系に災厄をもたらすネメシスではなく、運命をつかさどる女神「Tyche(テュケー)」の名を採ったんだとか。テュケーはヘルメスとアフロディーテの子どもなんだとか。アフロディーテは美と愛の女神、ヘルメスは旅人、泥棒、商業、羊飼いの守護神で、神々の伝令役とされる神で、神々の伝令役という事から世界的に多くの通訳者に慕われている神なんだとか。亡くなった米原万里氏もヘルメスに親しみを感じていたそうで、大切な通訳の時などにはエルメス(Hermes)のものを身に付けていたそうです。
 話が脱線しましたが、想像されているテュケーは木星の数倍の大きさで、数百万年周期で太陽の回りを回る伴星なんだとか。IAU(国際天文学会)が規定した「惑星」のカテゴライズでは太陽の周囲をめぐるほぼ球形の天体で、軌道を独占しているというのが「惑星」の条件ですが、ティケーはこの条件を満たす事が出来るのでしょうか。ま、そもそも発見されるかどうかっていうのがまだこれからなんですけれど、新第9惑星が発見されるかどうかっていうのは興味津々ですね。
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医療へのニーズ
2011-02-14 Mon 23:35
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曇りのち雪。 月齢11 十二日月 魚氷にあがる


 昨日といい、今日といい、何だかすっかり雪景色になってビックリですね。こんなに雪が降ったのはこの辺りは3年ぶりらしくて、この時間になっても外は白い世界で普段と比べ物にならないくらい明るく感じます。

 先日(2月12日)、無事に医療通訳を実現させる会のろう者の準備会が終了しました。
 どうなる事やらと少し心配していましたが、参加者から色々と病院で困った経験が出て来てみんなの思いが感じられました。
 入院中の回診や手術に関する説明の際など通訳を頼めない状況(時間が決まっていないので通訳を呼べない)でとても困ったという話や、そもそもろくに説明してもらえず、「大丈夫」だとか、「心配ない」といった事しか伝えてもらえなかったといった意見、医師が筆談で説明してくれたがあまりにも字が汚く読めなかったとか、医師が感じを忘れていて「ガン科(眼科)」と書いたので自分はガンなのかとビックリしたといった話(ろう者の多くは「眼科」をどう読むのかという「音」の情報を持っていなかったりします。「眼」は「め」と読む事が多いので彼らは「めか」と思っている場合があります)や医師は丁寧に説明してくれたがそもそも病気に関する知識が無いので理解出来なかった等の意見が多くありました。
 それ以外にも、呼び出しのバイブレーターは何処の病院でも導入して欲しいとか、「医師に「私は聴こえません」と伝えると、耳が遠いのだと誤解されてしまい、耳元で大声で話しかけられた」といった医師側の聴覚障害についての理解の不足などが意見としてでていました。また、医師にももっと勉強して欲しいが、自分達も病気について勉強する機会をもちたいという建設的な意見も出ていました。
 この話の延長線上になりますが、実は既に全日本ろうあ連盟などが医療の手話表現を作成し、DVDにして配布しています。が、これを見たろう者はさっぱり理解出来なかったと言っていました。そこで、医療の手話通訳をろう者の視点で判りやすい表現として作り直してはどうかという話になり近々とりかかるつもりだという話や、自分の病気について医師の説明がさっぱり理解できなかったが、入院中に病気に関するDVDを見る機会があったが字幕が入っていなかったので内容が判らずとても残念に思い、退院の際に何処が作ったのかを聞き出したところ、武田薬品だったので、武田薬品に「字幕が付いていなかったのでとても残念だった」と連絡したところ、すぐに付けてくれたそうですが、もっと多くのろう者にわかるように手話を付けて欲しいといったところ、「予算的にもなかなか難しい」という返事だったので、「こちらで付けても良いか」と聞いたら、構わないとの返事だったので字幕以外に手話も付けたそうです。ですが、完成後、配布しても良いか確認したところ、「本社の著作権担当部署に確認したところ、それはダメだと言われたが個人的に見る分には構わない」という返事だったそうです。という事で、鑑賞会を開いてはどうかという話が出てきました。
 また、今後、医師の病気についての説明を撮影し、それに字幕と手話通訳を付けたものを作って、病気に関する学習が出来るようにしたい。」といった意見も出ました。
 DVDの字幕はマルチで対応出来るので、ろう者のための日本語版だけではなく、
中国語や韓国語、英語やスペイン語、ポルトガル語などに訳して字幕にすればどうでしょうね。患者側も学習する事で防げる病気があるのなら、こういった活動は効果があるのじゃないでしょうか。
患者側もこうやって学習しようという意気込みがある訳で、これは凄い事だと思うんですよね。と、同時に、医師側への通訳利用に関するマニュアルというか、通訳利用のガイドラインのようなものも作って周知する事も必要なんでしょうね。
さて、色々な課題が、ろう者の聴き取りだけでも出て来た訳ですが、外国人の意見も合わせてこれらの整理をし、市民病院への要望書の基礎資料にしたいと思っています。
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お隣の国々
2011-02-11 Fri 23:59
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 雪のち曇り。 月齢8 九夜月 上弦 鶯鳴く

 今日は朝から久々の雪で大阪には珍しくというか、これもかなり久しぶりに積もりました。車のルーフの上でおおよそ4〜5センチ、土の地面でおおよそ3〜4センチは積もっていたようですからここのところ無かったくらいの積雪になりました。が、お昼過ぎには溶け始め、夕方にはすっかり無くなってしまっていました。これはこれでちょっと残念な感じでしたね。
 とは言え、普段雪が積もるなんて事のない地域ですから、車がスリップしたりして事故もあったようですね。

 エジプトの暴動も長期化して大統領の退陣だとか何だとかでかなりややこしい状態になりつつあるようですね。いっその事大統領も身を引いた方が良いと思うのですが、「次の選挙には出ない」という宣言に止まっていて、民衆はかなりあれているようです。軍部がどう動くかというところが焦点になるようですが、どうも軍部からも見放されそうな感じですね。
 日本にとってもっと心配なのは、朝鮮情勢とロシアの北方領土に対する出方ですが、これ、両方とも厳しい状態のようですね。
 まずは北朝鮮ですが、南北高官級軍事会談がどうやら決裂したようで、韓国は「北朝鮮は変わっていなかった」とコメントし、北朝鮮側は「逆賊一味(イミョンバク政権)が関係改善を望んでおらず、対話を全面拒否している」と避難した上で、「これ以上、相手にする必要を感じない」とコメントしています。ま、北朝鮮の常套手段というか、相手側に全責任を押しつけて「自分達は譲歩して対話しようとしたのに、相手がそれをのまなかったからこうなったんだ」っていうのはいつもの事ですね。ですから、今回もこうなる事は目にみえていた感じがします。
 実は北朝鮮としてはこの会談が成功する必要は何ら無かったのではないかと思っています。つまり、北朝鮮は「譲歩して和解の為の話し合いをした」という事実だけが必要で、「努力したけど相手が悪かったんだから」という口実でアメリカとの対話を何とか引き出したいというのが狙いなんじゃないでしょうかね。ま、その辺りはアメリカももう見抜いているでしょうから、米朝会談は引き出せないでしょうけどね。
 平壌市民も韓国を批判しているそうです。「南朝鮮(韓国)の当局には、対話や平和についてこれ以上語る資格はない」「予備会談が成果なく終わった責任は、北南関係改善に関心のない南朝鮮当局にある」などといった意見が出ているそうですが、そもそも平壌市民は事実を知らされていないという状況で、どれだけ正しい判断ができるのかっていうところに疑問がある訳ですから、これも想定内って気がしますね。
 それ以上に実は今、北朝鮮ではかなり深刻な食料難にあるようで、北朝鮮国民約2,400万人中、軍人約140万人と平壌市民約260万人の計約400万人で、残りの約2,000万人は配給を受けられず、闇市場で食糧などを調達しているという状態なんだそうです。闇市ですからものはあっても高額になっている訳で、大抵の人は闇市で食糧を買う金さえないという状況にあるのは想像出来る事実ですね。その上、どうやら口蹄疫が蔓延し始めているそうで、数千頭の牛や豚が犠牲になったようですが、感染が確認されている家畜の数は1万等を優に超えそうだという状況で、まずます食糧事情が悪くなりそうですね。
 で、ロシアについてですが、時間の関係で後日という事にしたいと思います。
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追加情報
2011-02-10 Thu 23:59
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 晴れのち曇り。 月齢7 八日月

 昨日の産経新聞の夕刊はご覧になられたでしょうか。ご覧になっていない方は今から昨日の夕刊を買うなんて事はちょっと難しいので、web上の記事(「命守る言葉…医療通訳、初の常駐へ 有志が大阪で設立」「米では常識…画期的、全国へ 大阪「医療通訳を実現させる会」」)をご覧頂けますのでそちらをご利用下さい。
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新聞に掲載されました
2011-02-09 Wed 23:59
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 曇り時々雨のち晴れ。 月齢6 弓張月 鴬鳴く

 本日の夕刊に「枚方市の医療通訳を実現させる会」の記事が載りました。思っていた以上に大きな扱いでビックリしたのですが、担当された記者さんいわく、「紙面の関係上、当初の原稿より削られた箇所もあるのですが、12日までに掲載されることを最優先しました。」との事。強い関心を持って頂いた事、それはつまりは社会的にも大きな関心があるだろうという判断があっての事だと思いました。中村先生の「画期的」と評価して下さった事もとても嬉しく思いますし、大きな励みになりました。
 余談ですが、中村先生と竹迫さんへの取材の際、中村先生の笑談されている写真を撮って帰られたそうで、その写真も掲載されるだろうと思って期待していたのですが、紙面の都合だったのでしょうが残念ながら載っていなかったのが残念でした。中村先生の笑顔、素敵なんですけどね。
 2月12日にはろう者を中心にした準備会を開きます。ここではろう者の病院に対する要望や困った経験などを出してもらって、今後の活動の参考にします。病院でのコミュニケーション上の問題(通訳の問題を含めて)や利用し辛さの問題など話し合いたいと思います。興味のある方は12日(土)13:30〜 ラポールひらかた 4F ミーティングルーム1・2においで下さい。外国人の方も歓迎いたします。
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医療通訳を実現させよう
2011-02-09 Wed 00:03
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 曇りのち雨。 月齢5 六日月

 久々の雨でしたが、みなさんは降られました? 実は私、朝、家人に「今日は午後から雨だから傘忘れないようにネ」と言われていたものを、不覚にも忘れてしまい、帰り道に降られてしまいました。たいした降り方ではなかったのでそれほど濡れた訳ではありませんが、濡れちゃいました。

 「枚方市の医療通訳を実現する会」について、1月の上旬に産経新聞さんの取材を受けていました。どうして医療通訳設置の運動を、それも手話通訳だけでなく外国語の医療通訳も一緒に設置を求める運動をする事になったのか、これからどんな事を展開していくの下など、様々なお話をさせて頂きました。産経新聞さんはこの運動については今後も継続取材をして下さるという事になっていて、2月12日のろう者の集いや3月6日に計画している外国人の集いについても取材して下さる事になっています。もちろん、5月14日も取材して頂く事になっています。1月上旬に取材して頂いた第1段の記事が早ければ明日(2月9日)の夕刊に載る事になりそうです。
 実はもっと早い段階で掲載される予定だったのですが、相撲協会の八百長疑惑や北アフリカ各地で起きた革命や紛争等々で掲載が遅れているそうです。明日の産経新聞夕刊をご期待下さい。

 医療通訳の専門性を主張している限りは医療通訳者の養成をしなければいけないと言う事も考えている訳ですが、ここではまだ公表出来ませんが、ちょっと凄いプロジェクトも検討されています。医療の専門的な知識とスキルを持った通訳者の育成と認定というのはこれからの医療通訳を考えた時、避けては通れない課題でもあります。
 こういう事を考えていると、現状のような派遣通訳者は「通訳だけしていれば良いのだ。」という低次元の通訳に対する理解しか出来ていない通訳者には当然ながら医療通訳は出来ませんし、任せられません。原発言語と目標言語の両方への深い理解と両者の文化や医療に関する知識、対人援助業務として必要なアドボカシーの手法やコントロールなど、知識とスキルの両方を持っている事が条件になりますね。
 来年度の手話通訳派遣制度直営化によって一番大きな煽りを受ける事になるのは利用者であるろう者でしょう。医療への通訳派遣が多い現状を支えているのは実はコーディネート業務を押しつけられている通訳者たちですが、それにも増して今後は通訳者の自己責任と自己管理が求められるようになるでしょうが、果たしてどうなるのでしょうか。ボランティア通訳を平気で受ける様なレベルの低い人やろう者の身の回りのお世話をして「優しい通訳者」と思われる事が通訳者として正しいありようだと思っているような人、嘘をついてでも自己の利益誘導を優先しようとするような人、他人に責任転嫁して保身ばかりを考える人、練習を逃げて笑って誤魔化してしまう人。そんなような通訳者がいない事を願うばかりです。こんなの、医療通訳云々以前の問題ですけどね。
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伝えれば伝わる
2011-02-06 Sun 23:59
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 晴れ。 月齢3 四日月 夕月

 本日、昼から平和教育シンポジウムの通訳。広島市の秋葉市長と長崎市の田上市長による基調講演の後、「平和教育の充実について」と題してホスト市の竹内市長はもちろん、藤沢市(神奈川県)の海老根市長、広島市の秋葉市長、長崎市の田上市長をパネリストに、関西テレビの山本博之アナウンサーをコーディネーターとしてパネルディスカッション。その他にも市民合唱団の合唱や市内某小学校の6年生によるメッセージの朗読などがありました。広島市、長崎市はもちろんの事ですが、上記4市は、非核平和都市宣言をしている都市で、核廃絶に向けて活動しているという事でした。
 印象に残ったのは田上長崎市長の「伝えなければ伝わらない。伝えれば伝わる。」という言葉でした。人の思いというものは伝えようとしなければ伝わらないし、伝えようとすれば伝わるのだというのは、私も共感するところです。多くの人に伝え、思いを共感し、より良い状況へと変えていくにはまず発信する事が肝心ですね。
 パネルディスカッションのコーディネーターをされた山本浩之アナウンサー、通称「ヤマヒロ」さんですが、バラエティ番組やPodcastで見たり聞いたりする様子とは違って、ご本人も「真面目モード」とおっしゃっていましたが、なかなか鋭い切り口で質問されたり、上手く誘導したり、さすがといった感じでしたね。イベント終了後、少し声をかけさせて頂き、PHKの話をさせて頂きましたが、突然でビックリされたようでした。同じような頭で斜め後ろで通訳をしていたのですが、気付かなかっただろうと思います。

 日本相撲協会は一連の八百長騒動の結果、3月開催予定だった春場所と、今年予定していた30ヶ所全ての巡業を中止する決定をしたそうです。だからといってこれで納まるとは思えず、夏場所の開催も危ういでしょうし、そもそも、相撲協会の存続すら危ぶまれる状況ですから、相撲協会内も騒然としている状態なのではないでしょうか。
 それにしても、どうしてあのメールが白日の下にさらされる事になったのでしょうか。そして、この騒動で小沢氏の一件は影を潜めてしまう結果になっていますが、これとは関係なのでしょうかね。
 こういう状況も、実は真摯に、そして隠し事を一切せずに事実を伝え、誠実に対応すれば周囲の対応も違っていたのではないかと思います。
 「伝えなければ伝わらない。伝えれば伝わる。」はこの場合も当てはまるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
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春のざわめき
2011-02-05 Sat 23:59
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 晴れ時々曇り。 月齢2.0 三日月

 国内外がいろんな事で騒がしくなっていますね。国内で大騒ぎになっているのは大相撲の八百長疑惑。八百長疑惑というよりも既に相撲賭博って感じですよね。
 これ程騒ぎが大きくなってしまうと(というか、実情がこんな酷いものだとすると)報道で騒がれているとおり、相撲協会の存続そのものが公益性に欠けるという判断をせざるを得ないでしょうし、そうなると、大相撲放送だとか何だとかって話以前の問題で、相撲協会そのものの存続の危機という気がしますね。もう特別扱いなんてせずに、プロレスや格闘技の団体と同じように株式会社なり何なり一般組織化すればどうなんでしょうかね。いっその事、NPO法人なんていうのも良いかも知れませんね。そうすれば「非営利事業」という事になるので、今までのようなカーテンの向うで運営なんて事は出来なくなりますから、健全で良いのじゃ無いでしょうか。で、利益が出れば、それで還元事業をして貰いましょうよ。
 一般財団なりNPO法人なり、株式会社なりになれば今までのようにあぐらを欠いていられなくなるでしょうから、当然経営努力をしなければいけなくなる訳です。そうして世間の風がどんなものかちゃんと感じてもらいましょうよ。
 このおかげで影が薄くなってしまったのが民主党の小沢さんの騒動ですが、これも何だかよく判らないというか何というか…。疑わしいのなら止めるべきだと私は思います。が、じゃ、これを契機にと躍起になって突っついている自民党や公明党が果たして本当に公明正大なのかっていうとこれまた怪しい限り。今まで自民党がやって来た事を振り返ってみれば、よくもまぁ、ああやって大声で騒げるものだと思いますし、公明党も裏で操っている某教団との癒着や某教団の教祖様の言動など怪しい事が山ほどありますし、目糞鼻糞の政争をやるよりももっと大切な事や待った無しで決めないといけない事が山積しているというのに、この人たちは国民の生活なんて後回しで権力争いしか興味なんだと思うと政治家にこんなに金かける必要なんてないんじゃないかと思ってしまいますよね。国会議員の定数は今の半分にして、歳費もそれぞれ半分に減らせば出費は1/4に減らせます。一人当たり年間約2億円かかるといわれていますから、それを1/4に出来れば、かなり経費削減になるんじゃないでしょうかね。政争の愚に戯れる暇があるのなら、まず自らの身をもってあるべき方向を見せて欲しいものです。
 バカみたいな争いをするよりまずは九州で起きている災害への対策を国を挙げてするべきなんじゃないかと思いますし、そのために国会議員が身をもって現場に行ってボランティアでもすればみんな見直すんじゃないでしょうか。
 チュニジアに端を発した今回の北アフリカの騒動ですが、みなさんはどう見ているのでしょうか。そもそも、「チュニジア」って場所、みなさんお判りだったでしょうか。チュニジアっていう名前すら知らなかった人のほうが多いかも知れませんね。
 ジャズのスタンダードの一つに「チュニジアの夜(A Night in Tunisia)」という名曲があります。多くのプレーヤーが演奏していますが、私が好きなのはキャノンボール アダレイの名盤、「Somethin' Else(サムシング エルス)」に収録されているものですね。1958年にリリースされたこの名盤はキャノンボール・アダレイのアルトサックス、マイルス・デイビスのトランペット、ハンク・ジョーンズのピアノ、サム・ジョーンズのベース、アート・ブレーキーのドラムという豪華絢爛たるメンバーによる演奏で、本来マイルスをリーダーとしたアルバムとなるところが、契約上の問題などでキャノンボールのリーダーアルバムになった訳ですが、名盤の一つとされています。マイルスはその後もこのチュニジアの夜をスケッチオブスペインなどでも収録しています。チュニジアは北アフリカの地中海に面した国で、古い歴史を有した国ですが、クーデターなどが頻発した国でもありました。今回の「ジャスミン革命」は高い失業率が背景に存在していたようですが、現政権に対するこれまでの鬱積してきた不満が焼身事件をきっかけに噴き出したというもののようですね。2010年12月17日に失業中だった男性が講義の意味を込めて焼身自殺したのをきっかけとして暴動が広まり、1月14日に大統領が国外逃亡する事で収束した今回の革命は、その後、アルジェリア、イエメン、ヨルダン、エジプト、モーリタニア、スーダンなどに飛び火し、中でもエジプトは政権が倒れそうな勢いになっていますね。
 これらの国はアフリカ大陸の北部もしくはアラビア半島に位置する国々で、軍事政権だとか独裁政権だとかといった国が多い地域ですね。こういった物騒な話を聞くと、日本が平和で良かったって思う訳ですが、それと同時に、今の日本の状況を振り返ると、これ程酷い状況になって尚政争の愚に興じている政治家に対して何故日本人は本気になって怒らないのか、どうも不思議なものですね。
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業務不適格
2011-02-04 Fri 23:59
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晴れ。 月齢1.0 既朔 東風凍を解く

 来年度から手話通訳派遣が市の直営事業になるという事については既にここでも書きました。もう一度端的に書くと、以前の何も考えていない理事達が「仕事がしんどいから」という理由でコーディネート業務を放り出し、市に返してしまったために業務請負の形態上、完全な違法状態にしてしまっていた事を是正するために市と話し合った結果、現在雇用している非常勤職員のコーディネーターの雇用期間がまだ1年残っているからという本来の話し合いとは全く関係のない理由から市が直営事業として続ける(つまり、コーディネーターの身分保障のため)という事になった訳です。
 ところで、この非常勤採用されたコーディネーターさん、昨年見事通訳士になられた方ですが、日本手話の読み取りが出来ないだけでなく、手話通訳として活動した経験さえないという人でした。そんな「通訳とは何ぞや」というような事さえよく解っていない人がコーディネーターをしているという事の恐怖を障害福祉室は何ら感じていないという事に益々恐怖を感じます。
 実は、二ヶ月に一度、通訳者の報告書の内容についての会議を障害福祉と通訳教会で開いてきました。私はこの会議には今年度の後半から参加しているのですが、これがまた驚きの会議でした。
 何が驚いたのかというと、報告書に書かれた事をコーディネーターさんがピックアップして報告するのですが、これがただそれを淡々と読んでいるだけ。その書かれていた内容についてどう思ったのか、どう対処したのか、何が問題だったのかといった話は全くなく、こちらからそれについて質問してもきちんとした答えが返ってこないんですよね。つまり、「どうすれば良いんでしょうね」とか、「そこまで考えてませんでした」とか、「通訳者に確認していません」とか…。コーディネーターとしての気付きやコーディネーターという視点からのアドバイスや指導という事を一切していない様子なんですよね。じゃ、コーディネーターの業務は何なんでしょうか。通訳者を選んで派遣する手配をするというのはコーディネート業務の一端でしかありませんが、それさえ理解していないとすると、その人にコーディネーターとしての資質はあるのでしょうか。通訳者の心理的負担を軽減するためにも通訳者への心理的支援は非常に重要ですが、このコーディネーターさんじゃ何処にどんな問題が潜んでいるのかを的確に見つけ出す事が出来ないので、とてもじゃないけど出来そうにありません。また、当然の事としてろう者自身の相談もあります。これもろう者の特性を理解している人でなければ相談の主訴を掴む事さえ出来ません。
 実は現状でも、ろう者の相談などを通訳協会が依託を受けている窓口通訳者の内、それなりのスキルを持っている人間が受ける事があります。これも実際には私は受けるべきではないと思っています。というのも、「窓口通訳」として依託を受け、契約の際には「通訳だけして下さい」という話で、こちら側としては「相談が必ず出て来る。ろう者の特性や手話の解らないケースワーカーでは理解出来ないケースも沢山あるので相談業務も入れて欲しい。」と話しても、「通訳だけ」という事で依託を受けた訳ですから、相談業務は委託の業務範囲を逸脱しているという事になります。また、コーディネーターがコーディネートするにあたって、自身が枚方のろう者の状況や通訳者の技量を把握していないためにこれも窓口通訳者に相談する事が少なからずあります。現状では通訳協会が依託を受けている事業ですので、相談を受ける事はやぶさかではありませんが、そもそもコーディネーターの仕事です。それを業務範囲外の業務として窓口通訳者に相談するのは自分の仕事を他人に押しつけているのと同じなんじゃないでしょうかね。一般的な言い方をすると、「給料分の仕事はして頂きたい」ものです。
 また、通訳者の悩みや相談を通訳協会として受ける事もあります。手話通訳派遣事業は通訳協会が依託を受けているので、こういう相談を協会として受ける事も業務のうちだと考えていますが、来年度以降は直営事業なのでこういった相談も直営事業の業務として障害福祉室が受け持たなければいけない事だと思っていますし、これを窓口通訳者が受けるのは業務範囲を逸脱している上に、個人情報保護の観点からも正しい事ではないと思っています。が、はてさてこれを誰が出来るのでしょうか。通訳者の悩みですから、通訳をした事がある人間でなければ理解出来ないでしょう。当然、ろう者への支援がストレッサーになっている訳ですから、それが理解出来る人間でなければストレスの構造を理解する事は難しいでしょう。さて、適任者なんて現在の障害福祉室にいるのでしょうか。本来はこれもコーディネーターの業務だと思いますが、通訳経験の無いコーディネーターさん、日本手話の読み取りの出来ない、ろう者の支援を直接経験した事のないコーディネーターさんに一体何処まで理解出来るのか、甚だ疑問です。
 はっきり言って、極めて不可能としか言い様が無いですね。いっその事ろう者関連の総ての事業を通訳協会に委託した方が良いのではないかと真剣に思っていますが、予算を捻り出す気なんて全く無いでしょうから、それもあり得ないでしょうね。
 今の当市の聴覚障害福祉は対面だけは整っているものの、中味はボロボロで体制に脈絡が無いという状態です。つまりは「死に体」。効果のない配置をする事で職員の仕事を作っているだけで税金の無駄遣い。この状況を是としている聴協にも問題はあると思いますが、そもそもこんな体制を構築した当局は一体聴覚障害者福祉をどう考えているのでしょうか。あ、いやいや、結局のところ何も考えていないというのが正解なんでしょうね。その上、昨年の秋に定年退職された前室長に替わって室長になった方も今年の3月で定年を迎えられるとか。つまりは腰掛けポスト。「姨捨山ですか?」って感じるのは間違いなんでしょうかね。
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第1回医療通訳フォーラムのご案内
2011-02-01 Tue 23:14
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 晴れ。 月齢27.7 暁月

 今日も寒い一日でした。もうすぐ立春というのに、各地で雪の被害が出ているようですね。まだまだ気を抜けないという事なんでしょうか。ま、灯油はまだ買っとかないといけなさそうですけど。

 5月14日(土)にラポールひらかたの大研修室で「第1回医療通訳フォーラム」を開きます。
 これは、医療通訳について関係者を集めて話し合おうという内容ですが、「医療通訳」の括りの中には音声言語と手話の両方を含んでいます。そういう意味ではろう者と聴者の新たな協働の形だと考えていますし、ろう者、在住外国人、手話通訳者、音声通訳者が共に自らの問題として考え、進めていきたいと思っています。
 当日は、大阪大学大学院の中村先生が基調講演をして頂き、その後、パネルディスカッションで、神戸夙川学院大学の松尾先生、ポルトガル語の医療通訳者の中荻さん、ろう者の島田さん、手話通訳者としてNPO法人枚方市手話通訳協会の山田さんにパネラーとして色々な事をお話しして頂く予定になっています。

 市民病院への手話通訳設置については従来から市交渉などでもあがってきた課題ですが一向に進展の無いままという状態でした。これはろう団体の交渉力の問題もあるのでしょうが、行政側が医療通訳について理解していないという事も大きな要因だったと思っています。これとは別に、一昨年から音声語の医療通訳者と協同する中で見えてきた在住外国人の抱えるコミュニケーションの問題とろう者が抱えるコミュニケーションの問題の共通点、そして、結局のところ、両者の要望としての医療通訳者の設置という問題について考えた結果、これこそ共同すべき課題ではないかという結論に至った訳です。先日挙げた市民病院の問題も、示している方向性としては専任の通訳者の設置が望ましいという事だと思います。また、医療通訳の専門性を考えると、現在の通訳派遣制度のレベルでは現実問題として怖い面が見えていますから、これらを改善する必要もあります。従来も、研修などの中で、守秘義務の問題やアドボカシーのバランスの問題など学習や指導をしてきた訳ですが、一向に理解出来ない通訳者もいるというのが現状で、来年度からの市直営下でどれくらい管理出来るのか、コーディネーターの力量と行政の認識が問われる事になってくると思います。
 こういった問題を一掃する手段の一つが、現在の福祉的配慮としての手話通訳から、医療通訳を切り分けるという方法だと思います。総てを切り分けてしまう事は不可能でしょうから、まずは市民病院に専門の医療通訳者を設置するという事で切り分けてしまってはどうかと思っています。
 市民病院以外の大手総合病院でも医療通訳者のニーズはあります。ですから、市民病院を拠点とした医療通訳ネットワークを構築したいと思っています。
 残念ながら手話通訳者の多くは「手話通訳は特別なもの(つまり、「音声語の通訳とは違うんだ」という意識)」と思っている人が多く、当市の登録通訳者も例外ではないと感じていますが、実際には音声語の医療通訳者にも手話による医療通訳者にも、求められている事は同じだという事が解りました。また、言語の違いはありますが、アドボケイトとしてどう関わっていかなければいけないのかといった問題についても殆ど同じだという事も解りました。
 共通の問題を抱え、同じ解決方法を目指すものとして共同するのが合理的で論理的な事だと思っています。
 そういう意味でも、まずは第1段としての5月14日のフォーラムが成功する事が大切だと思っていますし、何が何でも成功させたいと考えています。
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