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 曇後晴れ。 月齢16.3 立待月

 個性派俳優として一時代を風靡した石立鉄男氏が急性動脈瘤で急遽されました。享年64歳。まだまだ若いと感じる歳ですね。この人の出演作、好きだったんですよね。特にまだまだ若くて綺麗な大原麗子さんとの共演作「雑居時代」とか、「気まぐれ天使」とかって大好きでした。ご冥福をお祈りいたします。

 歴史上一番古い職業というのは何かご存知でしょうか? 市場最古の職業は売春だといわれています。で、実は、史上二番目に古いのではないかといわれている職業が通訳という仕事なんだそうです。それ程に人はコミニュケーションを必要とし、コミニュケーションに苦労したという事なんでしょうね。ま、同じ言語間でもコミニュケーションって難しいというのに、違う言語間で正確にコミニュケーションがはかられて、共通理解や共通認識を導き出そうとするととても大変な事が沢山あるというのは昔からあまり変わっていないんじゃないでしょうか。
 IWCにおける日本を代表とした捕鯨国とアメリカやフランス、オーストラリアを中心とした反捕鯨国の間の意見の食い違いにはこういった言語間の違いから来る事というのもあったのかも知れません。いや、もしかしたら、その反対に、通訳者の検討により、相手の考えている事が正確に理解出来たが為にこれほどにもめたのかも知れません。おそらく、こういった重要な国際会議の席ですから、超一流の会議通訳者が同行しているのでしょうし、後者のケースだろうとは思いますけども。昨年の「セントキッツ宣言」(商業捕鯨モラトリアムはもはや必要でなく、科学的根拠に基づく鯨類資源の持続可能な利用の原則の下、国際捕鯨取締条約に従ってIWCがその本来の機能を発揮することへの決意表明)では捕鯨国を中心に1票差で可決された訳で、その後、反捕鯨派が躍起になって反捕鯨国の「味方」を増やして来た事は間違いなく、その意味では戦略的に負けていたという判断も出来るんでしょうし、そもそも海にさえ面していない国がどうして国際捕鯨委員会に参加しているんだろうかと疑問が湧いてくるような国も沢山あるんですよね。
 こういう数の力に任せた民主主義っていうのは欧米適合理主義で、本来は日本には馴染みの無いモノで、今回のアンカレジ総会の席ではもう戦う前から試合を放棄しているような状態で(というか、放棄せざるを得ないような状態といった方が良いのでしょうけど)、投票で決定するような事は出来るだけ避けて、日本的な方法(つまり「話し合って理解して決める」)に終始した感じでしたけど、その日本的価値観は結局反捕鯨国には理解して貰えないままだったという事になります。
 昨日のエントリーでも書いたように、そもそもIWCの趣旨は鯨類の資源としての利用と管理を目的としている訳で、利用しないという考えそのものが趣旨に反したものなんですよね。いままで散々乱獲や無駄遣いをしておいて、今になって禁止というのはあまりにもご都合主義でしかない訳で、それならそれを正当化する科学的根拠をきちんと出して、論理的に反対するというのが正しい態度ではないかと思うんですけどね。こういう数の論理だけで、全く関係していない国まで巻き込んで無理やり自分達の主張を押し通そうとするようなやり方っていうのは「大人気無い」としか言い様が無いように思いますね。ま、アメリカやフランスにそれを求めること自体が既に無謀なのかも知れませんけど。アメリカはかのブッシュ氏ですし、フランスもサルコジ氏ですからね、余計に輪をかけて無理な話なんでしょうね。
 今のところ、正式に脱退も新機関設立も表明していませんが、IWC総会の席上でそれを示唆せざるを得なかった日本の心情をどれだけの国が理解出来たでしょうか。いやいや、そもそもそれが理解出来るような国が沢山あったなら今回のような事にはならなかったでしょうから、それを求めるのもせんない事ですね。