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2007.06.07
無責任な事業者 その2

コムスン(というか、グッドウィル・グループ)の対応に関して全国で大きな波紋が昼がっているようです。厚労大臣は「グループ内の企業では無く、全く別の企業が引き継ぐべき」とコメントしている他、和歌山県では「新しい事業所名で申請が出ても却下する」と硬化姿勢を示しています。厚労省も「別会社であっても是正するべき点は是正してもらう」と厳しい姿勢です。
コムスン側は今回の事業譲渡を、「お客様へのサービス継続と従業員の雇用の確保を最優先するため」としていますが、処分が決まった途端のこの決定は、責任元を無くし、責任回避をした上で売り上げを確保するという事のためという気がしてなりませんし、利用者に対する責任の明確化こそが、現段階で「高齢者の尊厳を…」と言った事業者の取るべき態度ではないのかと思います。
株式市場のもこの問題は波及していて、グッドウィル・グループの株価は下がる一方で、ストップ安にまで達しています。これは市場の倫理意識(と言っても市場を形成している人達のモラルハザードは疑いようのないモノではありますけど)の現れと見ていいでしょうし、こういった利己主義的な利益追及姿勢を示す企業を支持しないという意志の現れだと思うんですよね。この状況が長引けば、おそらく派遣事業をしているグッドウィルにも影響は及ぶでしょうね。事はグッドウィルが思っているほど軽くないのじゃないでしょうか。
こういう目先の利益を追求する事を第一義にしているような企業が社会福祉を支えるなんて事は、最終的に社会福祉を破壊してしまう事に繋がると思うんですよね。事業参入時にもっと厳しい審査が必要という事もいえるのではないでしょうか。
だいたい、介護保健事業に関しては事業所に対するペナルティだとか制裁という事があまりにも緩過ぎるんじゃないかと思うんですよね。例えば、施設管理上に問題があるとみなされた場合でも、勧告や注意、酷い場合で期間を決めての営業停止となる訳ですが、それらの処分に関して、一般には告知されないんですよね。これでは良い施設や事業所を選ぼうと思っても判断材料にはならない訳で、入ってみて(利用してみて)初めて問題点に気が付くという事では介護保健開始当初に言われていた「利用者が選択出来る制度」にはなっていない訳ですよ。この辺り、もっと情報として開示されるべきものなんじゃないでしょうか。
ま、そうだとしても、地域によってはその施設や事業者しかないなんていう事も沢山ある訳で(実際、今回の件でもそういう地域の利用者が沢山いるようですし)、やむを得ず評判の悪い事業者を利用するなんてケースも沢山あるんでしょうが、判っていて利用するのならまだ覚悟も出来るかも知れませんが、判らないままにっていうのは騙されたっていう感覚が強くならないでしょうか。
今回の件が発端となってコムスン絡みの問題がどんどん吹き出してきそうですね。そのひとつとして、介護保健の利用料の集金に債権回収業者を使い、利用者との間でトラブルが頻発していたようです。これ、どうやら債権回収業者側の問題ではなく、コムスン側の管理がずさんで、債権回収業者に渡されたデータが無茶苦茶だったようで、それに従って連絡をしたところ、「既に支払い済みだ」とか「架空請求ではないのか」といった苦情が相次いだんだそうです。また、利用者からも、「親切にサービスでやってくれたと思っていたら、事細かく請求が来た」とか、「介護保険外の散歩への付添を身体介護として請求していた」、「サービス時間を水増しされていた」、「利用した覚えが無いのに請求が来た」なんていう話も沢山でているようですし、元コムスンの事業所長などからも経営管理の無茶苦茶な様子が告白されたりで利潤追求のずさんな経営状況がどんどん顕になりつつあるようです。
また、高齢者介護に留まらず、障害者の自立支援事業関係でも虚偽申請などがあったようで、厚労省はこの辺りに関しても詳細を調査するようです。
何というのでしょうか、こういう高齢者や障害者を始めとする弱者を食い物にしようとするっていうのはもっての外の事で、こういう事業者が福祉事業をしている実態に対する危惧感が益々強くなります。
手話通訳に関して、通訳協会が確固たるビジネスモデルを提示して、手話通訳派遣のモデルを示す事が必要だといっている理由のひとつはこれでもある訳なんですけど、今の協会の理事にそこまで思い至っている人は一体何人いるのでしょうか……。
2007.06.07
無責任な事業者

晴。 月齢21.3 二十二夜
昨日のエントリーでコムスンが事業指定の打ち切り処分を受けるという話を書きましたけど、今朝の朝刊によると、コムスンの親会社「グッドウィル・グループ」はコムスンの全事業のグループ子会社への譲渡を決めたんだそうです。これにより、今回の処分は完全に骨抜きになり、事実上処分逃れをした事になります。
コムスンに関しては様々な噂(良くない方の噂ね)を聞いてはいたんですけども、事業指定打ち切りという厳しい処分に至る経緯については考えるべき余地があるのではないだろうかとも思っていた訳で昨日のエントリーのようなものになったんですけれど、今回のこの対応を見る限り、グッドウィル・グループが介護事業をどう見ているのかというのがよく反映されているように感じます。グッドウィル・グループの中心は「グッドウィル」という派遣会社なんですよね。派遣会社って、いわゆる「勝ち組」とされている業種で、成長業種ではある訳ですが、中を覗くと、例えば偽装請負だとか、政府の諮問機関のメンバーになっている某派遣会社の女社長の主張だとかを見たり聞いたりしていると、中身の浅い上っ面でしか儲けようとしていない企業文化の無さというか、それが企業文化なんだろうというか、社会を見ていない利己主義的な企業体質というのが見えてくるように思います。今回の事業譲渡も、これによって実質的な事業継続が可能になっただけでは無く、今回の処分に至った体質や責任の追及といった事もうやむやにされたままに企業が儲ける体質だけが残っているって言うのはいかんともし難いものではないでしょうか。「高齢者の尊厳を保つ為に…」なんてグッドウィル・グループの折口氏は言っているようですけど、現実を見てみると高齢者を食い物にして急成長したとしか見えない訳ですよ。
厚労省はこういう体質だからこそ、もうこういう企業に介護保健という高齢者福祉を任せる事は出来ないという判断から処分した訳で、そういった意味合いを全く汲み取っていない対処だとしか見えませんね。これにより、利用者は助かったのかも知れませんけど、こういう体質を見ていると利用者もずっとコムスンを使うのは止めて、次の新しい事業所を探した方が良いと思いますね。
こういう事業者が結果的に福祉をダメにしているんじゃないでしょうか。
ホームレスの段ボールハウスに火をつけるというとんでもない行為を女子大生を含む4人の大学生がしたという事で、あまりにも酷い倫理観に呆れてしまいます。だいたい、深夜12時を過ぎてからのバーベキューなんて言うのも常識外れですけど、中に人がいる事が判っている段ボールハウスに火をつければどういう事になるのかというのが想像出来ない訳が無い訳で、「殺す気は無かった」なんて言ってますけど、たまたま火がつかなかったから良かっただけで、火がついていれば死なないまでも大やけどをしていただろう事は必死で、これが大学生のする事なのでしょうか。大学の名称も明らかになっているので、大学としての処分もあるでしょうけど、人としてどうなんでしょうね。
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