| Home |
2007.09.28
透明性の確保はどうやって為されるのか

晴れのち曇。一時雨。 月齢16.6 居待月
通訳協会から理事会記録が届きました。で、目を通しながら思ったのは、総会の際に理事会や運営についての透明性を高めるという話があったはずなんだけどっていう事でした。この理事会記録は理事会開催後に各会員に配られるモノですが、これが「透明性を高める」アイテムかというと、従来からしてきている事であって、総会の際には既に実施済みのモノ。という事は、「更に透明性を高める何か」をしかけとして用意しておかなければいけないはずですよね。ところが、既に今年度も半分を終了していますがそういったものは存在の気配がない訳です。この「透明性を高める」というモノはいわば公約のようなモノだと私は理解しているので、もう少し様子を見た上で一体どういう具体的手段を講じているのかを確認したいと思っています。それにしても、7月に開催された理事会の記録が今頃になって配られるというのは透明性の高さを掲げる組織としては如何なモノでしょうかね。2ヶ月というターンはレスポンス遅すぎませんか?
この「記録」と一緒に「手話通訳者業務委託事業に伴う専従者募集のお知らせ」というモノが入っていました。これは市役所障害福祉窓口の手話通訳者についての委託事業で、私が市役所の「手話通訳専門相談員」を辞めた後、現在の形になりました(というか、この形式になる事で私の(というか、「手話通訳専門相談員」という役職の)契約更新が無くなった訳ですけど)。この制度についての提示があった際に私は大反対をし(この制度への移行による聴覚障害者福祉の後退が見えていたため)、協会にかなり強烈に意見し、あくまでも委託を受ける事に反対したにもかかわらず、また、その場では「条件等の再考が必要」「受けない方が良い」といった意見が大半を占めていたにもかかわらず、それらの多数意見を無視したような形で一部の理事メンバーの横線により受託する事になり、そのことが元で私は協会を退会したという曰く付きのモノなんですよね。で、その曰く付きの制度の担当者というか、専従者を募集するビラが入っていた訳ですが、もう一度先の理事会の記録を見てみると、そこには、「募集要項原案を次回理事会に考えて持ってくる」と書かれています。ということはこの募集のビラは原案という事なんでしょうか?それとも、これがホントの募集要項なんでしょうか?
と思って、またまた改めて募集要項らしきモノを見てみると、ここには「応募の条件」と「勤務について」というモノが書かれているのですが、勤務内容については詳細が書かれておらず、「勤務について」の中にも、勤務時間と報酬、契約期間しか書かれておらず、どういった業務でどういう事をするのかといったことには一切触れられていないというモノでした。これ、ホントに募集要項といえるのかどうか判らない代物という感じでした。応募の締め切りが11月末となっていることからおそらくこれが募集要項の「本物」で、これで呼びかけをしているつもりなのでしょうけど、これでは前述のように業務内容が見えず、申し込む気にはならいように思いますね。これが「本物」だとすると、既に理事会記録が送られてきた7月の理事会以降にも理事会は開かれているということになる訳で、そこで要項のチェックがされて正式にこれで良しとなったということになる訳ですが、理事会ではこういったことが問題にならなかったということになりますね。一体何をチェックしていたんでしょうか。また、これで理事会と運営の透明性が保たれていると言えるのでしょうか。
そもそもこの制度自身に大きな問題が内在している訳で、例えば、この委託通訳者は基本的に障害福祉室の窓口の通訳業務が中心で、それ以外の窓口に関しても必要があれば行くことが出来るということになっていますが、あくまでも庁内の通訳が業務で、庁外へ出て行っての通訳や家庭訪問、相談業務、社会資源開発といったことは出来ないということになっています。つまり、ホントに「役所内の専従通約」なんですよね。また、一人あたり週2日程度の勤務で交代制ということになっていますから、例えば複数回窓口へきて相談しながら進めなければいけない手続きなどの場合、通訳者が毎回違ってしまう可能性も高く、状況を把握しない状態で通訳を進めるという事になり、場合によっては依頼者に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。これらの問題は最初の時にも指摘している問題点で、それらの改善についてはどうなっているのでしょうか。また、業務委託を受けて担当者を派遣している訳ですから、管理責任は協会が負うという事になりますが、業務上の問題点や手話通訳に関する問題点などもどのように整理し、教訓化されているのか、複数人数の担当者間の連絡や調整に関してはどうなっているのか、彼らの技術的、知識的なフォローはどうなっているのかといった問題についても置き去りにされたままのようです。こういった状態を放置したままで募集ビラだけがこうやって協会会員に配られる(それも業務については詳しく書かれないままに)というのは透明性の問題だけではなく、聴覚障害者福祉や手話通訳者の労働、環境といった問題に対する見識のなさが見えるように感じてしまいます。
理事会の記録は今年度のモノのすべてを保存し、参考にするようにしていますが、総会の際に問題として提起したことは何ら理事会で協議されていないように思います(というか、記録にはそれらが協議されたことが書かれていません)。後半年後には今年度が終わり、新年度への引き渡しの総会が開かれることになる訳ですが、問題点を山積し、それらを放置したままで次年度に渡してしまおうという思いなのでしょうか。総会の時点で、「今年度一年間をかけて協議し、答えを出したい」という返答だった問題について、このまま協議されずに進められていくとすると、それは現理事の責任問題になるのではないでしょうか。
本当に透明性の高い運営を模索しているのなら、理事会をオープンにして、事前に次回の理事会で議論されるテーマを公表し、それについて意見のある会員や新しい提案などについて受け入れるべきではないかと思います。「決まった事だから従え」では透明性の高い運営とは到底言えないと私は思います。
| Home |

