川辺のタヌキ
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  • 大阪で活動している手話通訳者。大学で芸術学部に在籍するもなぜか福祉分野へ。
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中国の胃袋 日本の胃袋
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 晴れ。 月齢23.6 有明月

 来月からガソリンがまた一気に9〜10円くらい値上がりするという話が出ていますが、燃料の高騰は車のみならず、マグロ漁にまで影響しているようです。マグロはえ縄漁漁船の燃料価格はこの2年で約2倍になってしまっているそうで、はえ縄漁のコストの約40%が燃料費というとんでもない比率になってしまっているんだそうです。この高騰で1シーズンに1船当たり約4,000万円の赤字が出てしまうという事で、大衆マグロと言われるキハダマグロやメバチマグロ等に関しては休漁するという騒ぎになっています。これらの大衆マグロは約10年間市場価格も据置という状態で、漁をすればする程赤字が出ると言う事になってしまうんだそうです。高級マグロの本マグロやインドマグロなどは休漁しないそうですが、そもそも高くて我が家の食卓には殆ど上らないようなもの。その上、ここのところマグロを食べる国が増え、中国もマグロを食べるようになってきた事もあって供給が追い付かない状態の上に環境保護の為に漁獲量の制限をするという事になってきていますし、近年では市場に出ているマグロを中国に買い負けしている状態で、日本では食べられなくなるかも知れませんね。近畿大学がマグロの養殖を本格的に始めていますが、まだまだ供給量はそれ程多くはないのでこれがもっと大規模になって市場にもっと出回るようになれば環境問題や気候の変化にそれ程左右されず、燃料費の高騰も漁に出るほどに影響はないでしょうから安定した価格で安定した量を供給出来るようになるでしょう。そうなれば中国に買い負けることもなく、美味しいマグロを課程で食べることが出来たり、将来の食糧難への対策にもなるのではないでしょうか。
 中国という国は土地の広さはもとより、人口も約13億人と日本の10倍の人が住んでいます。つまり、日本の10倍の市場が存在し、日本の10倍の規模で消費活動が進む可能性があるということになります。日本の10倍といわれてもピント来ないでしょうが、これは途方もない量で、まるでイナゴが大量発生して田畑を食い潰していくような勢いです。中国は工業生産能力の向上を目指していますから、農村部の人ではますます都市部に流入し、郊外の工場で働く人が増えてくるでしょう。工業生産能力は今後どんどん上がるでしょう。そうなると工業生産へと移行した人手の分が農業生産で減っていく訳ですから、当然のこととして農業生産能力は減退していくでしょう。日本が歩んできたと同じ道を中国が歩むとすると、減退した農業生産能力の分を補うために海外から輸入するという事になる訳ですが、この桁外れの必要量を補うっていうのはおそらく無理なんじゃないでしょうか。
 折しも四川大地震で大きな被害を出している中国の四川省は中国有数の稲作地帯でもあり、稲作にどの程度の被害が出ているのかはまだよく判りませんが、少なからぬ被害を出しているだろう事は想像に易いことです。胡錦涛氏の来日の際、日本米の輸入の自由化が復活していますし、「日本米は美味い」という事はもう中国でも周知の事実ですから、中国の富裕層はこぞって日本米を食べるでしょう。中国の富裕層は日本の富裕層以上にお金を持っています。日本以上に富の集中の構造が出来ている中国では富裕層の消費行動はとても旺盛で通常の米野20倍もの値段の日本米を易々と買っていっています。この傾向はこれからも続くでしょうし、そうなった時に日本人が食べる米は残るのでしょうか。マグロのみならず、米さえも日本の食卓から消えてしまう日が来るのかも知れませんね。
 これは日本政府が適切な対応をしないままにしていれば無くなるまでは行かなくても国産米の値上がりが始まり、食べられなくなる可能性は十分に考えられます。それでなくても食糧自給率の低い日本、中国の地震が日本人の胃袋を揺るがすことになるかも知れませんね。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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