川辺のタヌキ
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  • 大阪で活動している手話通訳者。大学で芸術学部に在籍するもなぜか福祉分野へ。
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勇み足諌められ
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 晴れ。 月齢26.6 有明月

 遂に6月。水無月です。これから梅雨に入るっていうのにどうして「水無し月」なのか不思議に思っている人はいませんか? 旧暦の水無月は新暦と約1ヶ月ズレています。ですから水無月には梅雨が終わって水が涸れて足りなくなる時期だからというのが有力な説といわれていますが、それ以外にも田植えの時期で水張り月が水月(みなづき)になったという説もあります。でも、旧暦だともう田植えなんてとっくに終わっている筈なので、これはどうなんでしょうね。

 中国側からの「自衛隊機でも構わないから物資を運んで欲しい」との要請を何処をどう勘違いしたのか解りませんが、町村官房長官は「自衛隊機で物資の搬入をして欲しい」と受け取ったようで、突然自衛隊の中国行きが湧き上がった訳ですが、この話、正式な要請となる前に中国のネット世論で大問題になり、結果として断念する事になったという事ですが、そもそも「自衛隊機でもいいから」という話だった訳で自衛隊機による輸送を切望していた訳ではないんですよね。その上、自衛隊のC-130Hでは最大積載時の航続距離が 4,000kmしかなく、四川までだと途中で給油しなきゃいけなくなるんですよね。その上最大積載量はたったの20tしかないんですよね。これに対して、日本貨物航空のボーイング747-400だと最大積載量はなんと113t。C-130Hの5倍以上の積載能力を持ち、しかも当然ですが無給油で四川まで飛んで行けます(航続距離は14,000km)。その上、巡航速度はC-130が550km/h、747-400だと913km/hで圧倒的に747 の方が早いんですよね。つまり、民間機の方が圧倒的に性能がよく、わざわざ様々な抵抗が予測される自衛隊機を使う意味が何処からも見いだせないんですよね。こんな初歩的な計算が出来なくなるくらい町村氏は舞い上がっていたっていう事なんでしょうか。だとすればこの人の閣僚としての能力はその程度のものという事で、この人の「先」はないという事でしょうね。それとも、こんな事全く意味がなくなるような計算根拠が何処かにあったのでしょうか。単に「戦略的互恵関係」を字面通り推し進めようという事の体現策として考えたのだとすると、あまりにも日本語の理解力が乏し過ぎるのではないかと思いますね。しかも、今一番中国が必要としている被災者の使うテントについても、自衛隊が用意出来るものは数百張程度だとか。この程度の数では何も意味を成さない訳で、もっと実のある政策を考える事をするべきですね。
 効率的で現実的と思われる民間機の利用ではなく、様々な問題を抱える事になる自衛隊機の使用を真剣に準備していた理由を考えると、一番大きな理由は中国という一番拒否反応の大きな場所へ自衛隊を受け入れさせる事による自衛隊の認知と中国が自衛隊を認知する事による今後の自衛隊拡張への布石と考えるのが自然なのではないかと思います。自衛隊に対して中国は常に軍事的脅威を叫び、自衛隊の軍備拡張に対しては常に警告を鳴らしていた訳で、その国が自衛隊に対して恩義を感じるのであれば、これ程拡張路線を進める上での障壁除去はないでしょう。自衛隊の拡張の必要性が何処にあるのかという事を考えると、現実的な胸囲としては北朝鮮のミサイルと核軍備というモノが存在している訳で、対北朝鮮ミサイル防衛網を整えるためには中国に対して自衛隊自体で恩を売っておく事は得策になると見たのではないでしょうか。現に、「宇宙基本法」なる宇宙を軍事利用する事に関する法律が5月21日に可決されています。これにより、従来はスパイ衛星を上げたくても、軍事利用が禁止されていたため、民間の観測衛星並みの解像度の「情報収集衛星」しか上げる事が出来なかったモノが、今後はより高分解能で高性能のスパイ衛星を開発、打ち上げる事が出来るようになっています。「非侵略なら平和利用」という考え方が基本となっているこの法律は何処で歯止めをするのかが大きなポイントになるのではないでしょうか。
 確かにね、北朝鮮の動きを監視するには高解像度・高性能のスパイ衛星が必要不可欠である事には違いないと思います。が、その次は防衛のためのレーザー衛星へと進んで良いのか、その次はどうするのかといった問題が浮かんでくる訳で、ここは慎重にあるべきだと思います。
 とにかく、自衛隊機の準備を指示した事で町村官房長官は福田首相から早朝電話で「最優先なのは、救援物資を早く送ることであり、自衛隊機を出すことではない!!」と叱責を受けたとか。福田さんもご自身の思惑をはっきりと表に出さないからこういう意思疎通のすれ違いが起きるんじゃないでしょうかね。つまりは福田さんにトカゲの尻尾切りされたようなモノ何じゃないでしょうか。


テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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