川辺のタヌキ
  • Author:川辺のタヌキ
  • 大阪で活動している手話通訳者。大学で芸術学部に在籍するもなぜか福祉分野へ。
    芸術を愛し、人との関わりを愛するお人よしです。
  • RSS
川辺のタヌキの独り言
川辺のタヌキの日々の雑感をとりとめも無く綴ります。
ご訪問者の方々


カレンダー

08 | 2008/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


プロフィール

川辺のタヌキ

Author:川辺のタヌキ
大阪で活動している手話通訳者。大学で芸術学部に在籍するもなぜか福祉分野へ。
芸術を愛し、人との関わりを愛するお人よしです。


最近のコメント


最近の記事


天気予報


-天気予報コム- -FC2-


カテゴリー


月別アーカイブ


QRコード

QRコード


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


リンク

このブログをリンクに追加する


ブログ内検索


RSSフィード


Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ


模倣する愉快犯たち
IMG_8672.jpg


 晴れ。 月齢12.3 十三夜

 昨夜降った雨のおかげであまり暑くない過ごしやすい朝でした。

 秋葉原の無差別殺人事件から1週間。政府はネット上の書き込みに関する監視やナイフの取扱についての規制などどの程度効果が上がるか解らないような手だてしか出来そうにありません。ネットの監視に数億円の予算を計上するとかっていう事ですが、そのコストパフォーマンスはどうなんでしょうか。迷惑メール対策で色々なキーワードを設定しても一向に迷惑メールが無くならないのと同じで、あまり効果が無いんじゃないかと私は思っています。多量の書き込みの中には嘘や挑発、悪戯といったものも沢山あるでしょうし、そこをどう区分するつもりなのでしょうかね。と、そんな事考えていたら、思ったとおりの悪戯が2件発生しています。
 ひとつは大阪のアメリカ村を舞台にしたもので、「6月16日3時にアメリカ村で無差別殺人おこします」「秋葉の件でこんな僕も勇気がわきました」などと、携帯電話から11回に亙って掲示板に書き込んでいた大阪学院大学の男子学生。彼は、「いたずらでやった。家も学校も面白くなく、世間を騒がしたかった」と言っているそうですが、大学4回生にもなってこういう事がして良い事かどうかの判断もつかないなんていうのは情けない事この上ない話です。家宅捜査の結果、彼の家からは凶器等は出てこなかったという事ですから、完全に愉快犯ですね。
 もうひとつは「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」「おれも加藤と同じなんだ。加藤に共感したんだ。おれ死刑になる。加藤よりも多い人数を殺す」と携帯電話の掲示板に書き込んだ福岡県の17歳の女の子。「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」と話しているそうですが、どうしてどうなるかの想像が出来ないのでしょうか。秋葉原で起きた事件がどれ程ショッキングな出来事で、日本中を震撼させたかを考えると、普通ならこんな事すればどうなるのかの想像くらい簡単にできる事で、こんな事をしてはいけないと思う筈ですけどね。あるいは、彼らは実はどうなるのか(つまりどんな反応があるのか)の想像は出来ていて、だからこそその反応をみたくてこういう事をしたのではないでしょうか。ただ、書類送検をされるような「犯罪」にあたるとは思ってもみなかったという事なのかも知れません。いずれにせよ、あまりにも子どもじみた悪戯で呆れる限りです。
 この種の愉快犯はただ単に自身の「つまらなさ」を紛らわせるために社会を不安のそこに貶めようという卑劣な目的(本人自身はそこまで意識はしていないでしょうが潜在的にそういう思考がトリガーになっている事は間違いないでしょう)のためだけにその気もない犯罪を予告し、それに脅かされた社会がどう動くのかを楽しもうとした訳で許されざる下劣な行為です。本人は「たかが嘘の犯行メール。そんな大げさに扱わなくても」と思っているのでしょうが、この際、今後の模倣犯を防ぐ意味でもこの種の模倣犯は厳罰に処するべきでしょう。
 それにしても、秋葉原の大量殺人犯人にしても大阪学院大学の4回生にしても既に成人している人間がする行動としてはあまりにも幼稚すぎないでしょうか。また、博多の少女の行動も、17歳の女の子の行動としてはあまりにも突飛な行動に移るのは私だけでしょうか。模倣犯の二人は確実に秋葉原の事件に刺激されて行った行動でオリジナリティに欠ける非常に非個性的な、それでいて直前の衝撃が後を引いている中では大きなショックを与えるものでした。秋葉原の犯人も、「犯行後の事は考えていなかった」と言っているようですが、彼自身もその当たりの想像力に欠けているのではないでしょうか。彼には目の前で車で轢き殺したり刺し殺したりしている対象が人間であるという認識が欠けていたのではないでしょうか。また、模倣犯の二人も、その事がどんな影響を社会に与えるのか、あとはどうなるのかといった事を全く考えていない様子です。近年の犯罪を見ると、実はこの「想像力」や「共感力」がキーワードになっているのではないでしょうか。
 結局のところ教育の問題だというのが私の結論になるのでしょうが、彼らの情操面の育成歴や環境、教育といったところにおそらく何らかの共通項があるかも知れません。いや、無いかも知れません。が、想像力や他人の思いを共感するといった力が欠けている事は確実で、それらを育てる段階で十分に育てきれないままだったのではないでしょうか。模倣犯の二人に関しては詳しい報道がないので、彼らの育成歴や生活環境、友人関係などあまり見えては来ませんが、秋葉原の事件の犯人に関していえば、悩みを打ち明けられるような親しい友人はいないようですし、周囲との関係を作るのも下手だったようです。模倣犯の大阪学院大学の学生も、「家も学校も面白くなく、世間を騒がしたかった」と言っているくらいですから、おそらく友達もたいしていなかったのではないでしょうか。17歳の少女も、報道では「アルバイトの少女」という表現がされているようですから、おそらく学校には行っていなかったのでしょう。これらの悪戯でどんな鬱憤を晴らそうとしたのかよく判りませんが、仲の良い友人がいるのならこういう鬱憤晴らしはしないのではないでしょうか。つまり、彼らの周囲にはそれ程親しい人がいないという状況だったのではないかと想像出来ます。だからこそ、より濃密な関係作りをネットという世界に求め、もしかするとそこでもうまくいかなかったのかも知れません(秋葉原の殺人犯人は事実ネットでも上手く付き合えなかったようです)。Virtualな空間で完結する人間関係はとても希薄な関係で(濃密な内容を交わしていたとしても、それが継続的である保障は全くなく、自身の都合ひとつで明日から全く関係のない人になってしまう訳ですから本当の意味で濃密な関係とは言えないでしょう)、そしてある意味ではその希薄な関係を都合よく使ってもいるのでしょう。そこでさえ上手く人間関係を構築出来ないほどに彼らのコミュニケーションスキルは低いのです。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する